こんにちは。介護福祉士のヒイロです。
介護職の給料は今後上がるのか問題について、現場からリアルな声をお伝えいたします。
介護職の給料は今後上がるのか?
僕が介護の仕事に就く前、資格取得のための講座を受けている時、「介護職の給料は上がります。」と、講師に言われました。
本当かな〜?と一緒に受けていた受講生と言い合っていましたが、確かに、給料は上がっています。
ソースは僕自身です。
以前、介護福祉士の給料について記事を書きました。
給与公開しています。
僕は現在はパートなので時給で働いていますが、時給は入職時よりも上がっています。
処遇改善加算で約300円くらい上乗せされた時給です。
介護職の給料が今後増えるかどうかは、この処遇改善加算を始めとした事業所の加算にかかっています。
事業所の加算が増えれば給料は上がる
「加算」というのは、介護業界ではよく出てくる単語です。
事業所に入ってくるお金は「介護報酬」で、市区町村から事業所に支給されます。
介護報酬は基準に基づいた額が支給されますが、特定の要件を満たせば「加算」という形で、支給額が増えます。
ざっくり言えば、事業所にとってのボーナスみたいなものです。
事業所の収入が増えれば、自ずとそこで働く介護職の給料も上がるということです。
介護職員処遇改善加算で給料が上がる
色々な加算がありますが、介護職の給料にダイレクトに関わってくるのが処遇改善加算です。
この加算は介護職員の賃金改善を目的に設けられた加算です。
平成23年度までは「介護職員処遇改善交付金」という形で支給されていましたが、国庫負担を減らす目的で、「介護職員処遇改善加算」に変わりました。
処遇改善加算は職員の給与アップに使わなければいけません。
なので、介護職員の給料が上がるかどうかは、この処遇改善加算がポイントになってきます。
処遇改善加算を取っている事業所かどうか
処遇改善加算の取得率は約90%で、ほとんどの事業所が取得していますが、約10%は取得していないのも事実です。
まず、処遇改善加算を取っている事業所で働くことが給料アップには必須です。
求人情報に処遇改善加算についての記載があるかは要チェックですね。
そこそこの規模の事業所なら大丈夫ですが、数人しかいないような小規模な事業所には注意です。
処遇改善加算の事務作業まで労力が避けていない場合があります。
さらに、2019年10月からスタートした介護職員特定処遇改善加算もチェックしたい項目です。
介護職員特定処遇改善加算を取っているか
経験豊富な職員の待遇をアップする目的で創設された加算です。
年収440万円とか月8万円のようなモデルがあります。
この加算を取っていれば、事業所に入ってくるお金はさらに上乗せされるので、給料アップが期待できます。
ただし、ある程度経験のあるベテラン介護士のための加算である点には注意です。
介護職の給料が上がるかどうかは国の方針次第
これまで見てきた通り、介護職の給料が上がるかどうかは処遇改善加算がポイントです。
処遇改善加算は厚生労働省の管轄で、加算要件など、ルールが割とすぐ変わります。
極端に言えば、来年から処遇改善加算無しにしますと言われたら、それに従うしかありません。
介護職の給料アップは、国の方針次第です。
国の方針としては介護職の数を増やしたいので、待遇を良くする流れは続くと思います。
ただ、自分の給料が国の方針で上がったり下がったりするのは心もとないですよね。
これからは介護職も自分で稼げる力が必要だと思います。
僕自身実践していることですが、稼ぐ力が付けば、介護職ではない別の仕事で働くことも全然可能です。
そのためには、負担の少ない介護の仕事をしつつ、副業からスタートしてみるのがおすすめです。
介護職の給料アップとともに、そんな道も検討してみてはいかがでしょうか。
給料は自分で上げに行く
待っていても給料はなかなか上がらないので、自分から上げにいくべしです。
まず、介護職の給料が低すぎる場合、給与水準の高い職場で働くことが一番大切です。
介護職の給料は事業所次第なところがあるので、高い給料がもらえる職場もあります。
ただ、それを自分で見つけるのは至難の業なので、プロに相談してみるのが一番です。
面接同行、給与交渉してくれる介護専門の転職サービスを検討してみてはいかがでしょうか。
介護の仕事をしながら副業してみる
介護の仕事だけで給料が増えないなら、副業して総収入を上げるのも一つの方法です。
この方法は僕がとっている方法ですが、月1~2万円くらいなら、ちょっとハードルを超えさえすれば、現実的に稼ぐことができます。
副業でスキルが付けば、それを本業にフリーランスなんて道もあるので、人生の選択肢に加えておくのも良いと思います。
まとめ
介護職の給料アップは処遇改善加算がポイントです。
事業所が加算を取っているかは必須のチェック項目ですね。
さらに今後を見据えるなら、介護以外の稼ぐ力を身につける方向も視野に入れるのが良いと思います。
今回はそんなお話でした。
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