介護職の種類まとめ【必要資格と給料目安付き】

介護職の種類まとめ【必要資格と給料目安付き】 介護職と転職

こんにちは。介護福祉士のヒイロです。

一口に介護職って言ってもたくさんの種類があります。

施設の介護職員と訪問介護のホームヘルパーでは、仕事内容に差が出ます。

今回は介護職の種類を、仕事内容を分かりやすく一気に全まとめしていきます。

必要な資格と給料の目安も付けておくので、参考にしてみてくださいね。

【はじめに】介護職の種類全まとめ

はじめに介護職の種類の分類方法です。

特別養護老人ホーム、訪問介護事業所、グループホームなど、「事業所の形態別」と、介護職員、ケアマネジャー、相談員などの「介護職の職種別」の2つの軸で分けています。

必要資格を記載していますが、介護職になるには、基本的には「介護職員初任者研修」を取得していれば問題ありません。

入職後に取得させてくれる事業所もあるので、無資格でも応募できる求人はあります。

※給料目安は明確なソースがあるわけではなく、筆者(都内在住)の周囲から類推する肌感の目安です。

【事業所の形態別】介護職の種類・仕事内容

まずは事業所の形態別の介護職の種類と仕事内容のまとめです。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム、通称「特養(とくよう)」での介護職員の仕事は主に三大介護です。

三大介護とは、食事介助・入浴介助・排泄介助の3つの身体介護を指します。

高齢者介護の介護職の技術が集約されている施設で、特養で介護職員をやれば、介護技術の基本はすべて身に付くと言われています。

必要資格給料目安(フルタイム・正社員)
介護職員初任者研修(無くても働ける)年収300~400万円

介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設、通称「老健(ろうけん)」は、リハビリをして在宅へ復帰するのが主目的の施設です。

介護職員の仕事内容は、特養とそこまで変わらないというのが現場で働く側の認識です。

リハビリがあるので、そのサポート業務が含まれるかなというところですね。

必要資格給料目安(フルタイム・正社員)
介護職員初任者研修(無くても働ける)年収300~400万円

病院

病院と言えば看護師さんの職場ですが、介護士を採用している病院もあります。

その特徴はズバリ給与水準が高いこと。

僕の知り合いでは「給料の高さ」という軸で病院勤務を決めた人がいました。

ただ、看護師さんとの人間関係が大変なようですね…

ちなみに、看護師の補佐役の「看護助手」だと給料は低めですので、介護士として就職できる病院を探すべしです。

必要資格フルタイム正社員給料目安
介護職員初任者研修(無くても働ける)年収350~450万円

デイサービス(通所介護)

今や街のいたるところでデイサービスを見かけるようになりました。

デイサービスの介護職の特徴は、身体介護が少ないことです。

また、日勤のみの勤務形態なので、夜勤ができない人にも人気があります。

ただしその分、給与水準は低め。

レクリエーションで人前に立つこともあるので、ノリが良くないと務まらない職種です。

この他、リハビリがメインの「通所リハ」もありますが、そちらの方がよりノリの良さが求められる印象です。

必要資格フルタイム正社員給料目安
介護職員初任者研修(無くても働ける)年収300~350万円

グループホーム

少人数制の介護施設という感じです。

グループホームの仕事内容の特徴は、三大介護に加えて「調理」が含まれる点です。

アットホームにワイワイと仕事をしたい方には向いていますが、グループホームの正式名称は「認知症対応型共同生活介護」です。

つまり、利用者さんは認知症の方なので、コミュニケーションが難しいという側面があります。

夜勤もあるので、「それなら特養の方が給料いいからいいよね」という人も多いですね。

必要資格フルタイム正社員給料目安
介護職員初任者研修(無くても働ける)年収300~350万円

小規模多機能型居宅介護

訪問介護・通所介護・ショートステイを兼ね備えた多機能な施設です。

比較的新しいタイプの施設なので、仕事内容はあまり知られていませんが、多機能というだけあり求められるスキルは多め。

訪問介護と通所介護とショートステイの3つですからね…

知り合いの訪問介護事業所の所長に、「未経験で小規模多機能は難しいと思うよ」と言われたことがあります。

もちろんこれは所長の一意見ですし、未経験でも採用されます。

色々やってみたい人には向いているかもしれませんね。

必要資格フルタイム正社員給料目安
介護職員初任者研修(無くても働ける)年収300~400万円

有料老人ホーム

主に株式会社などの法人がやっている老人ホームです。

基本的には特養のような施設と似ていますが、働く側としては、接遇マナーを鍛えられるという特徴があります。

接客業のマナーを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。

給与水準は会社によってマチマチですが、上場企業が運営している有料老人ホームは福利厚生がしっかりしているイメージがありますね。

必要資格フルタイム正社員給料目安
介護職員初任者研修(無くても働ける)年収350~450万円

訪問介護事業所

訪問介護は利用者さんのご自宅に伺って介護をする仕事です。

身体介護の他に、生活援助があること。

買い物や掃除、調理も仕事の範囲内です。

また、現場で一対一の介護であることから、人間関係の煩わしさがそこまで無いのが特徴です。

基本は日勤のみなので、夜勤ができない人は訪問介護もアリです。

が、雨風が強い時や真夏の移動は応えます…(経験談)

地方の車移動の事業所が羨ましかった思い出があります…。

必要資格フルタイム正社員給料目安
介護職員初任者研修(必須)年収300~350万円

【職種別】介護職の種類・仕事内容

続いて、職種別の介護職の種類と仕事内容です。

介護職・介護士・介護職員・ケアワーカー・ヘルパー・介護福祉士

介護職と言っても、これだけ呼び名があります。

介護福祉士以外はすべて同じと考えて良いです。

介護福祉士は資格が無いと名乗れない名称独占資格なので、「介護福祉士」として募集している場合は、資格が無いと応募できません。

必要資格フルタイム正社員給料目安
介護職員初任者研修(無くても働ける施設アリ)年収300~400万円

ケアマネジャー

介護職がステップアップして目指すのがこのケアマネジャーです。

現場の介護職とは業務内容が異なるので、資格を取ってすぐになれるものでもありませんし、受験資格も設定されています。

また、施設ケアマネと在宅のケアマネがいますが、施設ケアマネは介護職を兼務することが多いです。

やりたい人は多いんですが、狭き門という印象です。

夜勤手当が無くなるので、給料が介護職より少なくなるという逆転現象が起こったりもします…

必要資格フルタイム正社員給料目安
介護支援専門員(ケアマネジャー)年収400~500万円

サービス提供責任者

訪問介護事業所に配置される職種です。

ホームヘルパーのまとめ役といった職種で、訪問介護事業所に正社員で入った場合はこちらを目指すことになります。

管理する側ではありますが、現場に入ることも多々あります。

必要資格フルタイム正社員給料目安
介護福祉士・実務者研修…etc年収400~450万円

生活相談員

施設において、利用者の家族や多職種との調整をする職種です。

こちらも介護職から目指す人は多いのですが、施設でのポストの数が決まっており、なかなかなれない人も多いです。

社会福祉士などの資格が無いとなれないと思われがちですが、自治体によって例外の条件があります。

介護福祉士で経験があればなれるという自治体もあります。(現に僕が実習で行った都内の某施設にいらっしゃいました。)

必要資格フルタイム正社員給料目安
社会福祉士など(自治体による)年収400~500万円

施設長・ホーム長

介護職の現場のトップがここです。

施設長ともなれば、かなりの給料がもらえます。

責任は重いですが、介護職になったなら目指してみたいところですね。

ケアマネや相談員を目指す人が多く、施設長になりたいという人はあまりいないので、案外穴場?な介護の職種かもしれません。

必要資格フルタイム正社員給料目安
社会福祉士など年収500~800万円

介護事務

最後に現場の介護職とはちょっと異なりますが、介護事業所の事務職という職種もあります。

電話応対・受付・勤怠管理・請求業務などが主な業務になります。

日勤帯の職種で、体を使わないので介護職としては異色ですが、前職が事務職だったり、体力に自信が無い方は検討の余地アリでしょう。

必要資格フルタイム正社員給料目安
なし(介護事務などあれば)年収300万円~

介護職への転職は高給与で

介護職への転職をお考えの方、現在介護職だけどもっと条件の良い職種に転職したいあなたは、自分で探すよりもプロに相談した方が早いです。

高給与の求人が多く、面接に同行、給与交渉までしてくれるプロのサービスがあるので、参考にしてみてください。

まとめ

介護職の種類をたくさんまとめてきました。

この他にも介護の職種はありますし、障がい者介護も含めるとさらに介護職の幅は広がります。

介護の職種がたくさんあるということは、それだけ求人数も膨大なので、自分ではなかなか見極められないと思います。

無資格・未経験の方は、まずは資格取得するか無資格OKの事業所に就職するのが良いと思います。

転職を検討しているあなたは、プロに相談してみると道が開けるかもしれません。

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