こんにちは。介護福祉士のヒイロです。
介護職の仕事内容ってなんとなくはイメージできると思いますが、具体的に何するの?という人も多いと思います。
今回の内容はズバリ、介護福祉士が送る!介護職の仕事内容です。
仕事内容の解説の後に、ぶっちゃけどこで働くのがいちばんいいの?という疑問にもお答えしていきます。
介護職の仕事内容
さて、具体的な介護職の仕事内容に行く前に大前提です。
すべての介護技術が必要なわけではない
です。
例えば寝たきりの利用者さんのオムツ介助は、特養のような施設では必須の介護技術です。
一方、介護度の低い利用者さんが多いデイサービスだと、寝たきりの利用者さんが基本いないので、オムツ介助をする機会がほとんどありません。
このように、介護職の仕事内容と言っても、勤める職場のタイプによって求められる仕事内容が変わります。
なので、すべての技術を完璧にマスターしなくちゃ!というわけでもなく、働く場所で求められることを着実に覚えていけば大丈夫です。
排泄介助
介護職には必須の介護技術ですが、排泄介助は大きく分けてオムツ介助とトイレ介助に分かれます。
- 寝たきりの方のベッド上のオムツ介助
- トイレ内での陰部洗浄、パッド交換
- ポータブルトイレでの陰部洗浄、パッド交換
…etc
一番ハードなのは1のベッド上のオムツ介助です。
利用者さんの体を動かす体力が要りますし、下のベッドシーツを汚せないというプレッシャーもあります。
特養や老健のような施設ではオムツ介助は必須です。
自力で排泄できる人が多い職場、例えばデイサービスとか障がい者関連の施設だと、トイレ介助が中心になってくると思います。
入浴介助
これも割と必須の介護の仕事内容ですね。
全介助の利用者さんか、ある程度自分でできる利用者さんかで仕事内容が分かれます。
全介助の場合は機械を使った入浴介助になるかと思います。機械浴とかリフト浴といった方法ですね。
ある程度できる利用者さんの場合は、できないところのサポートが主な仕事内容です。
とは言え、介護職が洗髪して、体洗って、浴槽まで誘導して…といった感じで、一連の流れがルーチンになってる施設が多いです。
細かいポイントですが、Tシャツ+ハーフパンツとか、濡れてもいい服が必須です。
食事介助
食事介助、通称、食介(しょっかい)です。
自力で食べられる人には配膳・下膳するだけですが、全介助、もしくはサポートが必要な利用者さんには一部介助します。
基本難しいことはなくて、スプーンや箸に食材を乗せて口に運ぶという動作です。
難しいのは、食事拒否がある時。
ここをどうクリアするかが食事介助のポイントですが、まぁ正直、スムーズに食べてもらえるならその方がありがたいのが本音です…!
着脱介助
衣服の着脱介助は、入浴するときと就寝・起床するときに必須の介護職の仕事内容です。
これが結構難しくて、自分で着るのと相手に着てもらうのでは大違いなんですよね…
あと、無理やり引っ張って伸ばしたりしないようにとか、結構気を使います。
簡単なようで難しい介助です。
移乗介助(トランス)
車いすからベッド、ベッドから車いすへの移乗(いじょう)の介助が主です。
その他、車いすからトイレ、車いすからソファや椅子など、色々なパターンがあります。
全介助の方のトランスはかなり大変です。
しかも体が重かったりすると余計に…。
ただ移動するだけとあなどるなかれ、失敗すると利用者さんを転倒させてしまうリスクが高い介助です。
移動介助
外出時のサポートも介護職の仕事内容ですね。
車いすを押す、道路での危険が無いかの見守りなどが主な仕事です。
車いす移動は段差に注意で、ちょっとした段差でも車いすにとってはかなりの障がいです。
高齢者介護よりは障がい者介護の方が移動の支援は多いと思います。
口腔ケア
要は歯磨きの介助ですね。
これも自分で磨ける利用者さんには、歯ブラシセットを差し出すだけとかで大丈夫ですが、全介助の方は介護職が磨きます。
口をあけてくれないとか、うがいの後吐き出してくれないとか、色々とトラップがあります(笑)
整容(せいよう)
髪を整えること、髭剃り、爪切り、その他、身づくろいに関する介助が整容です。
特に爪切りは意外と必須のスキルで、肉を挟んでしまうと利用者さんに「痛い!気を付けて!」と言われることがありますのでご注意を(経験談…あの時はごめんなさい)
レクリエーション
簡単なゲームとかクイズを出したりする仕事です。
風船バレーとかが有名ですね。
その他、切り絵や編み物、工作などもレクに含まれます。
レクはデイサービスでは必須の仕事内容ですし、入居施設でも必要になることもあります。
訪問介護ではほぼ無いですね。
レクが苦手な人は多くて、ノリが良い人じゃないと厳しいかな~と思います。
介護度の高い人の介助は体力を使う
勘の良い方はお分かりかと思いますが、全介助が必要な介護度の高い利用者さんが多い施設は、それだけ介護職が体力を使う傾向にあります。
体力に自信が無いけど介護職を目指したい方は、特養や老健よりは、介護度の低い方が多い有料老人ホームや、サービス付き高齢者向け住宅なんかが良いと思います。
とは言え、基本的には体を動かしてナンボの仕事なので、ある程度の体力は必要ですが…
介護の職場の種類
介護職の主な仕事内容を挙げてきました。
実際に介護職として働くとなると、どのタイプの職場で働くのかがポイントになってきます。
介護職が働く場所ってたくさんあります。
それぞれの違いについてまとめた記事もありますので、参考にしてみてください。
どう違う?介護職と介護士
介護職の仕事は、高齢者や障がい者のサポートをする仕事ですが、呼び名がたくさんあります。
介護職の他に「介護士」という呼び名がありますが、どちらも同じと考えて大丈夫です。
また、介護職員、ケアワーカー、ヘルパーといった呼び名もありますが基本は同じです。
ヘルパーと言ったら訪問介護かな?という感じはします。
あと、「介護福祉士」に関しては資格が無いと名乗れないので、唯一介護福祉士だけは資格ありきの職種です。
ぶっちゃけおすすめの介護職は?
介護業界に身を置いて割と長くなってきましたし、介護職の仲間もいるので、その観点から…
満足度の高い介護の職場の軸は、給与面か仕事内容のハードさ。
給料の高さを求めるなら、特養とかのボーナスや夜勤手当がしっかり出る施設が良いです。
もしくは大手企業がやっている施設ですね。
仕事内容に関しては、どこもハードではあるんですが、人によっては夜勤が多い方が楽という人とか、デイサービスは夜勤無いし身体介護少ないから楽という人もいてマチマチです。
性格によるかなーと思います。
割とどこでも寝れる、睡眠にストレスあまり無いという方は、夜勤ありの施設は夜勤手当も付いていいですし、何なら夜勤専従という手もあります。
昼間の時間がたっぷり使えるのもいいですね。
ただし、施設選びはしっかりしとかないと、夜勤ありでも薄給ということがあり得ます…
施設選びは慎重に…
どうせ働くなら、給与が高い施設が良いですよね。
自分の目で高給与の施設を探すのは難しいので、プロに一任しちゃうのが良いと思います。
最近では、面接同行、給与交渉までしてくれるサービスがあるので、検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
介護職の仕事内容はたくさんありますが、全部をマスターしよう!と意気込む必要は無し。
働く職場で求められるスキルを身に付ければOK。
職場の種類もたくさんあるので、自分に合った職場を選ぶべし。
おすすめは夜勤手当が熱い施設。
しかも、高給与の施設ならなおさらです。
…今回はそんな感じのお話でした!
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