介護職の給料が上がらない理由が3分で分かる解説

介護職の給料が上がらない理由が3分で分かる解説 介護職と給料

こんにちは。介護福祉士のヒイロです。

なぜ…なぜ…

なぜ!

介護職の給料は上がらないんでしょうか?

現役介護職としても、給料の低さは大きく実感しているところです。

今回は、なぜ介護職の給料は上がらないのか?

気になるそこんところをひも解いていきましょう。

介護職の給料が上がらないのはなぜ?

答え。

事業所に入ってくるお金が少ないから。

どういうことか簡単に説明します。

介護事業所は売上を伸ばせない

介護職員のあなたに事業所が給料を払うということは、事業所にお金が無いとダメですよね。

当たり前ですが。

事業所に入ってくるお金を増やすには、売上を上げて利益を増やすしかありません。

例えばコカ・コーラ社だったら、コカ・コーラの売上を伸ばせば伸ばすほど、会社に入ってくるお金は増えますよね。

基本的に売れたら売れた分だけ、利益が増えるわけですから。

一方で介護事業所の場合、売上を伸ばすためには、基本的には利用者さんを増やすしかありません。

もしくは時間数を増やすか…。

だけど、施設には定員がありますし、在宅でも事業所で持てる利用者さんの数には限りがあります。

つまり、介護事業所の場合、売上を伸ばすということが簡単にはできないんです。

売上を伸ばせないってどういうこと?

会社の売上を伸ばせないということは、マックスの売上がほぼ決まっているということ。

例えばAグループホームの月の売上が1,000万円だとしたら、もうそれ以上は基本入ってこないんです。

これが一般的な企業なら、「よし、来月は2,000万円だ!」とか、さらに売上を上げる目標を立てられます。

だけどこの例のAグループホームの場合、「よし、来月は2,000万円だ!」と言っても、「利用者さんを増やすためにもう1フロア増やす」とか、かなり実現が難しい目標を立てることになっちゃいます。

なので、月1,000万円の売上がほぼ固定になります。

そうすると、職員に払う給料っておのずと決まってきますよね。

事業所にあるお金が一定で、何なら例えば建物の修繕費とか、諸々経費がかかってくるわけです。

会社にあるお金が少なくなれば、当然、職員に支払える金額も少なくなります。

だから介護職員の給料は少ないんです。

介護事業所へのお金の流れ

介護事業所に入ってくるお金は、介護保険から支払われます。

介護保険の財源は、保険料50%、公費50%です。

……

ちょっとややこしいですね…。覚えなくても大丈夫かと。(介護福祉士試験には出ると思われますが)

まぁ、とにかく事業所に入ってくるお金は、介護保険の財源が元なので、介護職員の給料の大元は、介護保険の財源ということになります。

この財源が、そもそも少ないわけですよ。

景気が良くなったとは言え、あらゆるところでお金が必要な我が国ニッポンですから、介護保険まで回ってくるお金が少ないんです。

その中で、高齢者は増えて介護サービスにかかる費用は増え続けている…

介護保険の財源が増えれば、事業所に入るお金も増えるし、介護職員の給料も上がるんです。

だけど、この介護保険の財源が少ない。

介護職員の給料が上がらない根本的な理由は、ここに集約されます。

他の介護職員の給与水準は?

ではここで、そもそも介護職員の給与水準ってどのくらいなのか?

数字で見ていきましょう。

介護労働安定センターの平成30年の調査です。

介護職員の平均月収は、202,145円です。

これは賞与と残業代、休日出勤代を除いた金額です。

だとしてもちょっと、これは明らかに低いですよね…

全産業平均の月収が約30万円ですから、10万円も低い月収っていうのが分かります…

何とかしてくれい!

って感じです…(泣)

給料が上がらないのを手をこまねいて見ているか?

介護職の給料が上がるとしたら、介護保険の財源が潤って、そもそも事業所に入ってくるお金が増えればいいんです。

ただ、これはちょっと他力本願というか、自分ではどうしようも無い部分ですよね。

自分で給料をどうやって上げていくのか?

この視点がポイントになります。

ここから、「自分で介護職員の給料を上げる3つの方法」を挙げていきます。

1.役職を上げる

事業所に入ってくるお金が一定だとしても、さすがに役職付きになれば給料が上がるような給与体系になっていますよね。

そうじゃないと、働く方のモチベーション保てませんから…

役職付きでも一般職員と変わらない事業所は、ちょっと考えものかなぁ…と思います。

その場合は2つ目、3つ目の方法をチェックです。

2.給与水準の高い事業所に移る

お金が一定と言っても、それぞれの企業努力で、職員になるべく給与を回すようにしている事業所もあります。

例えば事務所の家賃を抑えるとか、なるべく安く福祉用具を入手するルートを作るとか、諸々の諸経費を抑える企業努力ですね。

ちゃんと職員の生活を考えてくれる事業所に移れば、今よりも給与水準は上がる見込みはあります。

3.手堅い副収入を作る

大きくは稼げませんが、介護職員として手堅く副収入を作る方法があります。

副業で100万円!とか、うさんくさい副収入の方法ではなく、現実的に手堅く副収入を得る方法です。

詳しくは下記の記事にまとめているので、今より1万円でも多く収入が欲しい方はチェックしてみてくださいね。

まとめ

介護職の給料が上がらないのは、介護保険の財源にあるお金が少ないから。

介護保険の財源が増えるのを待っていてもいつになるか分からないので、自分で給料を上げるために対策しよう。

今回はそういうお話でした。

>>介護職の給料が気になる方向けの記事一覧へ

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