こんにちは。介護福祉士のヒイロです。
僕は介護職として働いていますが、介護職が働きやすい施設ってどこなんでしょうか?
人それぞれと言ってしまえばそれまでですが、働く介護職の目線で迫ってみました。
介護職が働きやすい施設はどこなのか?
高齢化社会ニッポンを支える一介護職員がお送りいたします。
施設で働く介護職
僕の介護職の仲間との共通認識ですが、施設で働く介護職は「介護職員」という呼び名が一番しっくりきます。
介護職・介護士・介護職員と呼び名は色々ありますが、特別養護老人ホームや介護老人保健施設(老健)で働く介護職は、介護職員と呼ばれることが多いですね。
施設によっては、ケアワーカー、ワーカーと呼ばれたりもします。
一方で在宅の訪問介護で働く介護職は、訪問介護員、ホームヘルパー、ヘルパーと呼ばれます。
今回取り上げるのは施設の介護職員の働きやすさについてです。
介護施設と言っても色々ある
一口に施設と言っても、たくさんの数があります。
一般的には「老人ホーム」とひとくくりにされていますが、実は介護施設の種類はたくさんあります。
介護職員が働く施設は主に下記の9つです。
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護療養型医療施設
- 有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- グループホーム
- ショートステイ
- 小規模多機能型居宅介護
- デイサービス
デイサービスとショートステイは施設ではなく在宅のサービスなんですが、話がややこしくなるので、介護職員が施設内で介護をするサービスをここではまとめて取り上げました。
一つずつ見ていきましょう。
1.特別養護老人ホーム
施設の介護職員と言えば真っ先に思いつくのがこの特別養護老人ホーム、通称特養(とくよう)です。
現場の介護職の特養に対する認識は、安定・給料はいい・夜勤がある・体力勝負…といったところです。
介護技術を身に付けるなら特養で、特養で介護できれば、技術面で困ることはありません。
腰痛がお友達のイメージも…
2.介護老人保健施設
通称、老健(ろうけん)です。
特養が終の棲家で基本的には一生住み続けるのに対し、老健は利用者さんを自宅へ戻すのが目的です。
医療的ケアやリハビリがあることと、利用者さんが入れ替わることが特徴で、介護職員よりも医療職がメインというイメージです。
働く側からすると、特養と同様に身体介護がメインですので体力勝負ですね。
3.介護療養型医療施設
長ったらしい名前ですが、実は2023年に全面廃止される予定の施設です。
廃止されると言っても存在が無くなるわけではなく、基本的には「介護医療院」という名称で存続されます。
難しそうな施設ですが、要は「住み続ける病院」のイメージです。
医療的ケアを受けながら生活する感じですね。
老健は基本的に3カ月で退所できるようにサポートしますが、介護医療院は長期療養が必要な利用者さんが対象です。
4.有料老人ホーム
これまで紹介してきた特養・老健は、主に社会福祉法人が運営しているのに対し、有料老人ホームは主に民間の株式会社が運営する介護施設です。
具体的にはベネッセ、木下の介護、最近よく見かけるようになった損保ジャパン等、名だたる大手企業が運営している老人ホームも多いです。
有料はサービス業。
現場の感覚としては、有料はマナーや接遇のクオリティが求められるといったイメージがありますね。
5.サービス付き高齢者向け住宅
通称、サ高住(さこうじゅう)です。
ここは結構特殊で、イメージとしては大きなマンションの管理室に介護職員が詰めていて、住んでいる利用者さんの介護をしに巡回する…みたいな形です。
とにかく施設が綺麗なところが多いので、働く上でも施設の綺麗さを求めるならココ。
6.グループホーム
グループホームは少人数の利用者さんが入居する施設です。
働く側からすると利用者さんが少ないので、割とゆっくり目に働けるかな~というイメージ…
ではあるのですが、グループホームと言えば調理があるのと、利用者さんが認知症の方なので介護が難しい…といった印象です。
7.ショートステイ
ショートステイは、その名の通り短期間入所の利用者さんの介護をする施設です。
特養や有料老人ホームに併設されていることが多いですね。
ショートステイと言っても短時間だけ入所するわけではなく、数日間入所します。
なので、働く側からすると夜勤がほぼ必須です。
8.小規模多機能型居宅介護
訪問介護・通所介護・ショートステイの3つの機能を兼ね備えた施設です。
小規模多機能は難しい…
端的に言ってそんな印象があります。
何せ3つの介護の仕事をやらなきゃいけないので…
僕は小規模多機能で色んな仕事を覚えよう!と思って、働いている人に相談したことがありますが、「最初から小規模多機能は難しいと思うよ…」と言われたことがあります。
9.デイサービス
最後に通所介護、デイサービスです。
こちらは日勤のみで身体的にもそこまできつくないので、特に夜勤をやれない方にはおすすめですね。
デイサービスはレクリエーションがあるので、ノリがいい人は向いています。
コミュニケーションが得意な人は楽しく仕事できるでしょう。
送迎の対応があるのも特徴の一つです。
で、ぶっちゃけどこの施設が働きやすいの?
さて、介護職員が働く介護施設を見てきましたが、ぶっちゃけどこの施設が働きやすいのか?
現役の介護福祉士の自分が転職するならどこか?という視点で言うと、色んな業態を持っている企業です。
正直なところ、どんな施設でも働いてみないと全く分からないんですよね…
仕事内容が自分に合っていたとしても、人間関係が合わなかったら働きにくい…
逆もしかりで、人間関係が良くても仕事内容が合わないということもあり得ます。
こればっかりは入ってみないと分からない…
なので、もし合わなかった時や、将来的に合わなくなった時に備えて、別の業態に異動できる可能性がある、大きな会社に就職・転職します。
デイと有料とグループホームを展開しているとか、そういうところを目指します。
小さな会社が運営するデイサービスとか、特養1施設だけの社会福祉法人とかはなるべく避けますね。
どの施設か?よりも、どんな法人か?で見るといいんじゃないかと。
あと、大企業の場合は福利厚生がいいので、そういう意味でも働く側にとってはいいと思います。
色んな業態、例えばデイと有料老人ホームを持ってる法人だったら、デイが合わない時に有料老人ホームに異動願いができますよね。
もちろんすべてが希望通りには行かないとは思いますが、介護職として働きやすい施設を選ぶ場合、こういった視点を持って選ぶことをおすすめします。
まとめ
介護職が働きやすい施設を選ぶなら、どういう施設を持っている法人か?で選ぼう。
今回はそんなお話でした。
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