介護の派遣ってどんな感じ?メリット・デメリットまとめ

介護の派遣ってどんな感じ?メリット・デメリットまとめ 介護職と転職

こんにちは、介護福祉士のヒイロです。

今回は、介護の派遣社員がテーマです。

メリット・デメリットをまとめていくので、派遣で働くことを検討している方は参考にしてみてください。

ぶっちゃけ介護の派遣で働くってどんな感じなの?

言い忘れてましたが、僕自身、介護の派遣で働いていたことがあります。

前職の訪問介護事業所を辞めてお金が無くなったので、派遣会社に登録して某大手介護会社のグループホームで働きました。

時給1,500円くらいでしたかね。

で、派遣で働く時に気になるのって、以下の3つだと思います。

  1. 正社員やパートとの違い
  2. 何で時給が高いの?
  3. 派遣って正直どうなの?

3番目に全部凝縮されてる感が否めませんが、1つずつ見ていきます。

介護の派遣:正社員やパートとの違い

正社員とパート・アルバイトとの違いは、直接雇用か間接雇用かの違いです。

…わけわからないですよね。

というわけで、図解してみました。

正社員やパート・アルバイトの場合は、老人ホーム等の介護事業所に直接雇用されます。

雇用主は介護事業所です。

対して派遣社員の場合は、老人ホーム等の事業所に、派遣の介護職員として配属されます。

派遣の介護職員の雇用主は、老人ホーム等の事業所ではなく、派遣会社が雇用主です。

で、直接雇用の正社員・アルバイトと派遣社員との最大の違いは、給与体系です。

給料は派遣会社の規定に沿って支払われます。

とりあえずなんとなくの理解で大丈夫です。

派遣の種類について

ここもざっくりで大丈夫なんですが、派遣には種類があって、登録型派遣紹介予定派遣というのがあります。

登録型派遣というのは、間接雇用でずっと働き続ける派遣。

つまり、ずっと派遣会社の社員として働くスタイルです。

一方、紹介予定派遣というのは、将来的には派遣先の正社員として直接雇用されるスタイルです。

お試しで働いていてみて、将来的には正社員になりたい人は、紹介予定派遣がおすすめですね。

介護の派遣:何で時給が高いの?

介護の派遣の広告ってたくさん出てくると思いますが、軒並み時給が高いです。

高時給は嬉しい限りですが、何か裏があるんじゃないの?と勘ぐってしまう人もいると思います。

裏は特に無いんですが、介護の派遣の時給が高いのは、派遣会社の社員だからです。

どういうことかと言うと、直接雇用のパート・アルバイトだと、労務管理を事業所がやらなきゃいけません。

社会保険とか勤怠管理、そもそもの採用コスト、もろもろですね。

その点、派遣社員の場合は、派遣会社がまるまる全部管理してくれるので、コストがかからないんです。

その分時給を高くできるというカラクリですね。

介護の派遣:派遣って正直どうなの?

最終的にここに行きつきますが、介護職の派遣ってぶっちゃけどうなんでしょう?

個人的にはアリだと思います。

なぜアリなのか、理由を5つ挙げます。

1.給料が高い

先に書いた通り、介護の派遣は時給が高いです。

1,200円とか1,400円、中には1,700円、2,000円という超高時給のところもあります。

資格の有無でも大分変ってきますが、大体の目安としては…

  • 無資格:1,000円~
  • 初任者研修:1,200円~
  • 実務者研修:1,300円~
  • 介護福祉士:1,400円~

こんなところでしょうか。

地域差もあるとは思いますが、派遣の時給は高めだと思います。

介護福祉士ありで経験者ともなれば、1,500円、1,700円、2,000円という高給与もあり得ます。

仮に2,000円で1日8時間を月15回、週休3日くらいペースでやると、月収24万円になります。

週休3日で正社員より給料が高いなんてことが起こり得るので、派遣メリットは高いです。

2.派遣先を変えられる

これも大きなメリットかなと思います。

職場の人間関係とか労働環境ってめちゃくちゃ大事ですよね。

万が一自分に合わない職場だった場合、退職して新しいところを探すことになりますが、派遣社員の場合、別の職場を紹介してもらうことができます。

これの何が良いかというと、履歴書に傷が付かないんですよね。

極端に言えば、1年で3回職場が変わったとしたら、直接雇用の正社員やパートだったら短期間で辞めた人って見られますが、派遣社員の場合は1社で働いてた人と見られます。

職場を選んでも履歴書に傷が付かないのは、かなりメリット大きいと思います。

3.残業がない

介護職員ってあまり残業が無い職種ですけど、それでも正職員の場合は残業あるところも多いです。

施設の行事の準備とか実習対応、記録、会議などなどですね。

対して派遣社員は、残業ほぼありません。

あったとしても突発的な対応で1時間とかです。

むしろ残業代もらえてラッキー!って思う人も多いですね。

4.面接不要

介護の派遣会社に登録するときは面接が必要ですが、派遣先を紹介してもらう時には、派遣先との面接はありません。

というか、法律で面接してはいけないことになってます。

労働者派遣法26条7項で、派遣労働者を請け入れる際に、派遣されてくる人を特定することを禁止しているんですね。(紹介予定派遣は例外)

ただし、顔合わせ的に派遣会社の人と派遣先に同行することはあります。

実質、それが面接と言えなくはないんですが、顔合わせをした後に、派遣先が「この人はダメ!」と拒否することはできません。

色々と行ってきましたが、「面接のハードルが低い」って理解で良いと思います。

5.融通が利きやすい

勤務日数や休みの相談がしやすいのも派遣のメリットです。

主婦の方やシングルマザーの方、趣味を充実させたい方、他に事業をしている方など、色々な働き方に対応できるのが介護の派遣です。

また、介護福祉士の実務経験にももちろんカウントされるので、資格を取りたい方も派遣はおすすめです。

例えば、3カ月だけ派遣で働けば受験要件に届く…といった要望にも応えられるのが派遣です。

介護の派遣のデメリット

介護の派遣社員のメリットを挙げてきましたが、ここからは逆にデメリットを3つ挙げておきます。

1.ボーナスなし

そうなんです。

ここは結構見落としがちなんですが、派遣社員はボーナス(賞与)が基本ありません。

高時給でもここはちょっとデメリットかなと思いますが、小さな事業所だとボーナス無かったりしますしね…

現に僕が働いていたところは年1回出るか出ないかで、出ても数万円…とかでした(泣)

2.福利厚生面が心配

派遣会社の社員なので、社会保険、福利厚生は派遣会社のものに準じることになります。

派遣会社の福利厚生があまりよろしくない場合、直接雇用の正職員との差を感じるかもしれませんね…

例えば各種施設で割引クーポンが出る「ベネフィット・ワン」っていうサービスがありますが、事業所は加入しているけど派遣会社は加入していない…なんてことが起こりえます。

直接雇用との差を感じるかもしれません。

3.管理職にはなれない

介護の派遣の場合、基本はずっと現場の職員です。

なので、現場の介護技術スキルは大いに身に付きますが、管理職クラスにはなれません。

介護で上を目指すなら、派遣のままでは難しいですね。

反面、割り切って働きたい人にはとても良いと思います。

夜勤×派遣社員最強説

さて、派遣社員のメリットとデメリットを挙げてきましたが、派遣社員は施設の夜勤をやると最強説があります。

夜勤をやると、夜勤手当がつきますよね。

高時給の派遣社員でも夜勤手当はもちろん付きます。

で、例えば夜勤を月10回して、月30万円くらいもらえるみたいな案件もザラにあるんですね。

夜勤明けなんてほぼ休日みたいなもんですから、トータルの休日が増えつつ、給料も普通の正職員より高い…

これ、上手く活用すると最強なんじゃないかなと思います。

介護の派遣はこういう場合はアリ

介護の派遣について、色々と分かってきたんじゃないかなーと思います。

冒頭で介護の派遣はアリと言いましたが、厳密に言うと、目的があればアリだと思います。

例えば、今のうちにしか遊べないから、海外旅行行きまくりたい20代女子とか。

シングルマザーで子供が小さいうちは家にいてあげたい…とか。

夢があって諦めきれなくてそっちを頑張るための生活基盤にしたい…とかね。

ただ何となく高い時給で楽だから…っていうと身を滅ぼすと思います。

楽を覚えると人間ダメになっていきますからね…

介護専門の派遣会社を選ぼう

派遣会社ってもう膨大な数がありますが、介護の派遣をするなら、介護専門の派遣会社を選ぶべしです。

しかも、きっちり話を聞いてくれて、何より高時給の案件を持っている会社がベストです。

派遣先となる介護施設の評判も大事ですが、どの派遣会社を選ぶかで明暗が分かれます。

まとめ

介護の派遣についてまとめてきました。

メリットはやっぱり高時給と自由度の高い働き方。

反面、スキルが身につきにくい、ボーナスが無い等のデメリットがあります。

とにもかくにも、自分が納得のいく働き方をしたいですね。

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