訪問介護のヘルパーを辞めたい理由と安全に辞める方法

訪問介護のヘルパーを辞めたい理由と安全に辞める方法 介護職辞めたい

こんにちは。介護福祉士のヒイロです。

訪問介護で働いてもう5年くらいになりますが、辞めたいと思ったことは一度や二度ではありません。

きっとそんな風に思う方はたくさんいると思います。

今回は訪問介護で辞めたいと思う理由と、その対処法として、安全に辞める方法をお伝えします。

考え無しに辞めてしまうと、本気で生活が苦しくなったりするので、事前にきちっと考えておきましょう。

訪問介護のヘルパーを辞めたいと思うのはなぜ?

訪問介護で働いている人は、厚生労働省の調査によると、全国で約50万人いるそうです。

それだけの数のヘルパーがいれば、辞めたいと思う理由も人それぞれあるでしょうが、代表的なあるあるな辞めたい理由は似通ってくるでしょう。

ここでは、訪問介護ヘルパーの代表的なあるあるの辞めたい理由をお送りいたします。

利用者さんのお宅が汚い

当然ですが、訪問介護は施設の介護と違い、利用者さんのお宅で介護します。

家族がいる利用者さんならまだ大丈夫ですが、独居の場合や、老々介護、認知症同士の認認介護の場合などは、ゴミや汚物が散乱しているお宅の場合もあります…

入浴の場合はカビだらけのお風呂で、排泄介助も汚物が散乱したベッドで…という場合も珍しくありません。

辞めたいと思うのも無理ない状況だなぁと、我ながらしみじみ思います。

移動が大変すぎる

陽気のいい時季の晴れた日は気がまぎれていいんですが、それ以外はぶっちゃけ移動キツイですよね…

雨の日、風の日、雪の日、炎天下の真夏、極寒の真冬…

雨が降っても槍が降っても行かなきゃいけないのが訪問介護です。

移動ってこんなにキツかったっけ…?と思うこともしばしばですよね…

当日キャンセルがある

登録パートヘルパーさんにとっては死活問題の当日キャンセル問題。

意気揚々と今日は仕事だー!と思っていたのに、いきなり仕事が無くなった時の気持ちの持って行き場のなさたるや…

そして、その日の収入も無くなってしまうので、生活がかかっている人にとっては死活問題ですよね。

しかも、当日のバタバタで連絡が無いこともあったりして、疲労は募るばかりです。

セクハラ問題

僕は男なのでセクハラを受けた当事者ではないんですが、よく聞く話ではあります。

(男に対するセクハラもあるらしいですが…)

高齢者の男性の中には、なんかもうタガが外れちゃって、もうどうでもいいって感じで、自分の性的興奮を隠そうともしない人がいます。

許されると思っちゃってるのが結構ヤバイですよね…

ヘルパーを見下す態度

ほとんどのお宅は「来てくれてありがとうね~助かるわ~」と、快く迎えてくれます。

が、中には明らかにヘルパーを見下したような態度の利用者さん、家族もいます。

僕は割とお金持ちのお宅に入っていたことがありましたが、そこの利用者さんがいつも命令口調で、こちらを試すような感じが嫌でした。

「ほれ、やってみろ!できんのか!?」

やめてくれ~…(泣)

今思い出しても泣きそうになります(笑)

夜間帯の訪問がある

割と19:00とか20:00とかの訪問もあって、そういう時間帯ってあまり人が入ってくれないので、お願いされて仕方なく入っている人もいます。

利用者さんあってのサービスなので、利用者さんの生活が最優先になるのは致し方ないところです。

が、こちらにも生活があります。

夜に働きたい人なんて基本あまりいないですよね。

待機時間がある

訪問介護の宿命といいますか、待機時間はどうしても出てきます。

常勤のホームヘルパーの場合は事務所で仕事するからいいですが、登録の場合は待機時間にお金は出ませんよね。

時間を柔軟に使える人はいいですが、例えば10:00の次が13:00とかだと、微妙な空き時間でソワソワしちゃう人も多いと思います。

利用者さんが怒鳴る

これは嫌ですね~…

わざわざ怒鳴られに行きたい人いないですもんね…

僕もこの手のタイプの利用者さんに入っていましたが、毎週憂鬱でした。

この人に入った後は、自分にご褒美でカレー大盛りを食べていて、それで太った記憶があります(笑)

1人の介護が心細い

これも訪問介護の宿命ですね。

1対1の介護で利用者さんと親密な関係を築ける、一人でやる方が気楽…というメリットはあるものの、何かあった時のリスクは半端無いですね…

救急車にも乗ったこともあります。

あの時の心細さったら無かったなぁ…

密室で息が詰まる

なんといいますか、介護の仕事は訪問に限らずですが、どうしても密室の中で仕事をするので息が詰まるんですよね。

特に、部屋の中で排泄介助している時とか…

ただでさえ密室の仕事は息が詰まるのに、そこに排泄介助ですからね。

それが仕事と頭では分かっていても、やっぱり辛いものは辛いです。

正解のやり方が見えづらい

最初に同行してもらって一人立ちして現場に入ります。

で、しばらく入っていると、利用者さんの状態やら備品の使い方とかが微妙に変わっていきます。

そうすると、どういうやり方が正解か分かりにくくなってくるんですよね。

恐々と不安を抱えながらやる介助は結構厳しいです…

労力に見合わない現場

これは僕が一番感じたことなんですが、時給って一律じゃないですか。

どんな利用者さんでも、時間で給料が払われる。

でも、同じ時間入っても、明らかに労力が少なくて済む現場と、そうじゃない現場があります。

めちゃくちゃ体が大きい利用者さんの入浴ほぼ全介助と、小柄な利用者さんのトイレ誘導+着替えで、時給は変わらない…

ふと辞めたい…と思っても致し方なしですね。

ちくしょう!辞めてやる!

さて、自分で書いておいて何ですが、これだけ辞めたい理由が揃っているんですから、訪問介護ヘルパーを今すぐ辞めた方がいいんじゃないかと思えてきます…

が、衝動的に辞めるのだけは避けましょう。

なぜかというと、僕が衝動的に辞めて苦労したからです…

僕は今の訪問介護事業所が2社目なんですけど、合間にブランクが1カ月くらいありました。

無職期間を楽しめる人はいいんですが、割とキツイものがあります…

主婦の方なら問題ないのかもしれませんが、それでも、仕事が無い状況って割とキツイです。

なので、 今すぐ辞めたい気持ちはグッとこらえて、しっかり準備しておくべしです。

訪問介護を辞めた後のことを考えよう

もうね、本当に誰が何と言おうと辞めたいなら、辞めちゃえばいいと思うんですよ。

自分の自由ですからね。

だけど、衝動的に辞めて路頭に迷うのだけは避けるべしです。

貯金があればOKってよくいいますけれど、現金の貯金があっても、精神的な貯金が無い状態ってキツいんですよ。

「うぅ…このままどこでも働けなかったらどうしよう…」

そんな不安で押しつぶされそうになるんですね。

なので、辞めるにしても事前に精神的な貯金を貯めておくべし。

具体的には、転職先を辞める前に決めておくことです。

転職先を辞める前に決めておくには?

衝動的に辞めて無職になると厳しいので、転職先を先に決めておこうというお話をしました。

とは言え、簡単に転職先は見つけられないですよね。

というか、衝動的に転職先を見つけようとすると、なんとなく給料が良さそうだから…とか、なんとなく雰囲気が良さそうだから…といった、曖昧な理由で転職先を決めがちです。

これも失敗のもとです。

まず考えるべきは、今の訪問介護ヘルパーを辞めて、その先どうするかを具体的に考えることです。

また訪問介護をやるのか、それとも施設の介護職員になるのか、はたまた異業種に転職するのか…

きちっと考えておかないと、転職してもミスマッチが起きてしまい、また辞めたくなる可能性が高いです。

訪問介護ヘルパーを辞める前にやること

じゃあまず何をすればいいのかというと、自分がこれからどうしたいのか、ビジョンを思い描くことです。

ふわっとして分かりにくいかもしれませんが、簡単なことです。

例えば、こういった質問なら答えられるのではないでしょうか?

  • どのくらい給料が欲しい?
  • 週休何日で働きたい?
  • 正社員?それともパートや派遣社員?
  • 住む場所は変える?変えない?
  • 介護の上級資格を取りたい?

こんな感じで、自分に質問していきます。

質問に答えていくと、自分が行きたい方向性が見えてきます。

例えばですが、こんな根本的な質問もあり得ます。

  • 介護の訪問介護の仕事って好き?

好きだと即答できるなら、次も訪問介護で大丈夫ですね。

でも、迷いがあるのならどうするか…?

そもそも、好きとか嫌いとか言ってらんない、生活しなきゃならない!という人もいるでしょう。

そういった場合、給与面だけで見れば、訪問介護の仕事はあまり稼げませんし不安定です。

施設の介護職員の方が安定して稼げます。

おすすめは収入を得ながらお試し介護職

じゃあ、給与面だけ考えて施設の介護職員に転職だ!

と、すぐに決断できる人はほとんどいないでしょう。

どんな職場に転職するにせよ、自分に適正があるのか、自分に合った職場なのか、確かめたいですよね。

合わない職場に転職したら、また辞めたくなる地獄が待ってるわけですからね…

で、僕の経験上おすすめできるのが、お試しのスポット派遣介護職です。

どういうことかというと、介護の派遣会社に登録して、1日とかのド短期で働いて、施設の仕事が自分に合うかどうかを見極めるという方法です。

これだと、今の訪問介護を続けつつ、副業としてお試しで介護職で色々な現場を経験して、本当に自分に合った職場に転職できます。

僕も経験したことありますが、訪問介護をやっていたので、在宅介護の経験を買われて、調理があるグループホームに派遣されました。

グループホームは厳密には在宅に位置づけられるんですけど、働き方としては施設に似ています。

間違いなく、訪問介護の登録ヘルパーよりは安定しているでしょう。

今の訪問介護をすぐに辞めたいと思いますが、すぐに辞めるのは危険です。

副業としてスポット派遣で確実に収入を得ながら、自分に合った職場をお試ししてみることで…

数か月後には、今の嫌な訪問介護を辞めて、安定収入を得ているかもしれません。

具体的なやり方については、僕のリアルな体験談も込みで下記の記事で書いているので、参考にしてみてください。

▼▼▼画像をタップ or クリック▼▼▼

まとめ

訪問介護を辞めたいと思う理由はたくさんある。

でも、すぐに辞めるのは危険。

辞めるなら、スポット派遣でお試しして、着実に収入を得ながら、自分に合った介護の仕事をする。

そしてその先に転職して、安定収入の介護職として働こう。

今回はそんなお話でした。

⇒「介護職辞めたい人のためのガイド」へ

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