訪問介護の仕事内容【リアルな現場から】

訪問介護の仕事内容【リアルな現場から】 介護職と転職

こんにちは。介護福祉士のヒイロです。

訪問介護ヘルパーとして働いてきた経験から、リアルな現場から見た訪問介護の仕事内容について解説していきます。

訪問介護の仕事内容で覚えておきたいポイントは3つ。

  • 生活援助
  • 身体介護
  • 移動

まずここを押さえられればOKです!そんなに難しいことはありません。

訪問介護の仕事内容

まず大前提ですが、訪問介護は利用者さんのお宅に訪問して介護をするお仕事です。

利用者さんによってやることはマチマチです。

がっつり身体的な介護で排泄介助、移乗介助をする場合もあれば、買い物代行やお掃除、料理などの家事的な援助をする場合もあります。

訪問介護の仕事は、大きく分けてこの2つに分かれます。

  1. 身体介護
  2. 生活援助

順に見ていきましょう。

身体介護

身体介護はその名の通り、利用者さんの身体を介護する仕事です。

食事介助・入浴介助・排泄介助が主な内容です。

その他にもベッドから車いすへの移乗介助や衣服の着脱介助、トイレへの誘導や歩行介助など、利用者さんが一人ではできないことの身体的なサポートをする仕事です。

身体介護は体力勝負

働く目線から言うと、身体介護はとにかく体力勝負ですね。

訪問介護は訪問時間が決められています。

30分なら30分以内で介護を終わらせなければいけないので、時間との勝負でもあります。

あと、体格の大きな利用者さんは特に体力を使うので、必然的に男が任されることが多くなりますね…。

生活援助

買い物や料理、掃除、洗濯などの家事をする仕事です。

利用者さんと一緒にやるパターンと、ヘルパーの方で全部やるパターンがあります。

生活援助だってハード…

一見すると身体介護より体力は使わなそうですが、生活援助も結構ハードです。

これも時間が決まっているので、自宅でやる感覚で家事をすると間違いなくタイムオーバーになります。

結構、キツキツにやることが決まっているので、バタバタと追われることが多いですね。

身体介護+生活援助のミックス現場もある

訪問介護の仕事は身体介護と生活援助の2パターンあることが分かりました。

基本的には、身体介護の現場と生活援助の現場で分かれていますが、身体介護と生活援助を組み合わせて入る現場もあります。

居室の掃除をした後に入浴介助をするとか、洗濯機を回してから整容の介助をするとかですね。

現場でやることはケアプランと訪問介護計画書に記載

訪問介護の現場でどういう介護をやるかは、あらかじめ決まっています。

どこでどう決まっているかというと、ケアマネジャーが作成した「ケアプラン」を基に、ヘルパーのまとめ役のサービス提供責任者が作成する「訪問介護計画書」でやることが決まっています。

なので、臨機応変に利用者さんの要望次第で介護内容を変えるということは無く、計画書通り、決められた介護サービスを提供するのが訪問介護の仕事内容です。

(とは言え現場によって幅はあるし、イレギュラーな対応をする時もあります。)

サービス提供責任者になると仕事内容は増える

サービス提供責任者の話が出たのでちょこっと解説します。

サービス提供責任者は通称「サ責(させき)」と呼ばれていて、訪問介護のヘルパーさんの取りまとめ役です。

訪問介護の職種は、事業所にもよりますが基本的にはこんな感じ。

  • 管理者(正社員)
  • サービス提供責任者(正社員)
  • 常勤ヘルパー(正社員)
  • 登録ヘルパー(パート)

サ責になると、現場での仕事に加えて先の「訪問介護計画書」の作成や、ヘルパーの指導、月の実績のまとめ、他事業所との連絡等、業務内容が増えます。

正直、かなりハードです。

訪問介護に付き物の移動

訪問介護は身体介護と生活援助があること、ケアプランや訪問介護計画書でやる仕事が決まっていること、さらにサービス提供責任者という職種があることがわかりました。

最後に忘れてはいけない項目をひとつ。

移動です。

お宅に訪問するわけなので、自転車・バイク・車などの移動手段が必要になってきます。

この移動も訪問介護ではかなりの時間を占めていて、春や秋の天気のいい日は爽快ですが、真夏の炎天下、極寒の真冬の移動は厳しいです…

車ならその部分はしのげますが、事故リスクがあります。

時間に追われる仕事なので、リラックスして運転するのとはワケが違います。

訪問介護のメリット

訪問介護は介護職の中でもハードと言われますが、メリットももちろんあります。

まず、夜勤が無いこと。

施設の介護職は夜勤が付き物ですので、どうしても睡眠リズムが崩れるのがダメな場合は訪問介護はいいと思います。

それから、一人の時間が多いこと。

先輩の同行が外れれば一人で介護することになるので、ある程度の自由があります。

責任も増しますが、チームワークで働くより即断即決、自分で何でもやりたい派の方は訪問介護は向いていると思います。

ただし、そうは言っても事業所の他のヘルパーさんとの人間関係はあるので完全にフリーとはいきませんが…

それにしても、性格的に施設とかで働くのが厳しい場合は訪問介護はメリットあると思います。

訪問介護に転職するなら…?

訪問介護でいきなり正社員は結構ハードルが高いかな~と個人的には思います。

もちろん、在宅の介護職は非常に人手不足なので、ある程度若くて資格があれば、正社員でウェルカムでしょう。

が、万が一仕事が合わなかった時が怖いですよね…

なので、まずは登録ヘルパーとして働くのが良いと思います。

施設はどの職場で働くか?が重要ですが、訪問介護はそもそも在宅の介護の適性があるか?というところがポイントになってきます。

「在宅やってみたけど、やっぱ施設の方がいいわ~」という話もよく聞くので、訪問介護で働く場合は慎重に…です。

登録ヘルパーも先を見据えて

登録ヘルパーの場合でも、事業所選びは大切です。

訪問介護で長く働いてみたい!と思った時に、登録ヘルパーをしている会社にそのまま就職していいかどうか?

福利厚生や退職金の有無などしっかりチェックしておくべしです。

訪問介護はものすごく小さな零細企業がやっているところから、東京海上日動やパナソニック等の大手企業やっているところまで非常にマチマチです。

自分一人ではなかなか分からないところもあると思うので、迷ったら介護転職のプロに相談することをおすすめします。

介護の求人は数が多いので、プロに見極めてもらった方が安心です。

まとめ

訪問介護は身体介護と生活援助の2パターン。

移動も仕事のうち。

サービス提供責任者という職種がある。

登録ヘルパーから始めよう。

その先も見据えてプロに相談してみては?

今回はそんなお話でした。

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