こんにちは。介護福祉士のヒイロです。
訪問介護の分野では、正社員はいずれはサ責になりますが、「昇進したけどむしろ辞めたい…」と思う方も多いです。
せっかくサ責に昇進したのに、「辞めたいと思うなんて、仕事に対する責任感が無い!」と言われたりもしますが本当でしょうか?
訪問介護のサ責を辞めたい人は責任感が無い?
責任感ではなく、環境の問題です。
環境とは職場環境のこと。
人間関係はもちろんのこと、待遇や事業所の方針など、トータルの職場環境のことです。
環境のせいにするな!というのが日本人特有の考え方ですが、明らかにおかしな職場ってあります。
訪問介護のおかしな職場
特に、個人経営レベルの事業所なんかは、社長や社長夫人のワンマンぶりがひどかったり、各種保険が無かったり、休日返上当たり前だったりします。
その辺の環境がキッチリしている会社でも、人間関係がヤバイ事業所なんてザラにあるので、少しでも「ウチの会社やばくない?」と思うなら、職場環境が悪いんです。
自分を責める必要は無いので、自分を追い詰めて苦しくなる前に、早めに対処しましょう。
サ責を辞めたいことを相談する
まず、相談です。
一人で抱え込んでいてもいいことは一つもありません。
職場の中で信頼できそうな人、職場にいなければ職場外の友人、家族。
耐えるだけが強さじゃくて、弱いところを打ち明けられるのも強さです。
ただし、「もうすでに相談しているけど、何も解決しない!」
という方もいるかもしれません。
そういう場合は、自分でどうにかするしかないので、具体的にどうすればいいのかを考えます。
どの方向が正解なのか?
僕が介護の仕事を始めて一番思ったのは、「正解は人の数だけあるんだな。」ということです。
訪問介護で同行すると、同行した先輩のやり方が正解になりますよね。
だけど、僕は同じ現場に2人の先輩と同行する機会があって、介護のやり方が違っていてめちゃくちゃ混乱しました。
例えば、バケツにお湯を入れて陰部の清拭用タオルをしぼるとき、
- お湯の量は多めに…その方が綺麗に使える
- お湯の量は少なめに…お宅のお湯をむやみに使わない
こんな感じで人によって正解が変わりました。
サ責を辞めたいというのも、これと同じだと思います。
- サ責を辞めちゃダメ…辞めたいなんて甘え!どこに行っても同じでしょ!
- サ責を辞めた方がいい…職場環境って実際あるから、どうしてもダメなら辞めるべき!
人の数だけ正解があります。
あなたの正解はどちらでしょうか?
ちなみに僕は、自分なりにがんばってどうしてもダメそうなら辞めていい派です。
今のサ責の仕事のつらさ
世間的には、仕事を辞めたいというのは甘えだ!という意見が強いかもしれません。
転職が珍しくなくなった時代とは言え、やはり会社を辞めることはネガティブに捉えられます。
サ責としては、担当している利用者さんを捨てるようで、身が引き裂かれる思いですよね…。
恐らく、サ責を辞めたい多くの人が、利用者さんに向き合いたいけど向き合えないことが辛いのではないでしょうか?
自分が納得できる仕事をしたい
- あまりの激務で利用者さん一人一人のケアの質が薄まる…
- 給料が手取り十数万円で割に合わない…
- 経営者一族との待遇との差を感じる…
- 福利厚生が無いに等しい…
- 感情的な人が多い職場…
これらはすべて、職場環境が悪い例です。
こんな環境では、頑張ろうと思っても限界がありますし、自分が納得できる仕事なんてできませんよね。
突然ですが、訪問介護事業所って、全国に何か所あるかご存知ですか?
厚生労働省の「介護サービス施設・事業所調査の概況」によると、全国で約36,000か所あるそうです。
お勤めの職場は、そんな膨大な数の事業所のうちの一つです。
あなたが生き生きと働ける職場は、他にきっとあると思いませんか?
訪問介護事業所を選ぼう
「働かせてもらっている」という意識はとても謙虚で美しいですが、時としてそれが自分を苦しめる源泉にもなります。
もう、限界…
そんな風に思うのなら、他の職場を視野に入れておくのはとても良い選択だと思います。
実際に転職するかどうかは別として、今の職場で働いているうちに、他にどんな職場があるか見当をつけておく。
不思議なもので、意識すると他の職場のヘルパーさんを街で見かけることが多くなります。
- あなたが働きたい場所は?
- どんな格好で?
- どんな表情で?
- どんな人に囲まれて?
良い職場をイメージすることが始まりです。
サ責のあなたを求めている職場は他にもたくさんあります。
やっぱり辞める選択をするなら…?
もし、今の職場を辞めるならば、次を決めてから辞めるのが鉄則です。
感情的に辞めてしまうと尾をひきますし、無職期間が長くなると不安でいっぱいになります。
現在は様々な転職支援サービスが出ています。
退職を切り出しにくければ退職代行サービス。
面接が苦手な方には面接同行。
給与交渉をしてれるサービス。
就職が決まればお祝い金をもらえるサービスなど。
とにもかくにも、辞める前に次のことを考えておくことです。
特に、職場環境を重視するならば、定着率などの数字を把握しているであろう、介護転職のプロ、エージェントに相談すると良いと思います。
また、僕が実際にやった方法として、訪問介護以外の職種を副業としてお試し体験してみるのもおすすめです↓
とにかく、辛いことを辛いままにせず、良い方向に自分を持って行きたいですね。
まとめ
訪問介護のサ責を辞めたいのは、職場環境が悪いから。
自分を責めすぎない。
辞めるなら次を決めてから。
色々なサービスを頼る。
今回はそんなお話でした。
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