訪問介護が難しい4つの理由

訪問介護が難しい4つの理由 訪問介護ヘルパーの悩み

こんにちは。介護福祉士のヒイロです。

訪問介護で働いてきましたが、施設よりも在宅の訪問介護ヘルパーの方が難しいと言われることがあります。

「えぇ!?男の人の在宅って大変じゃない?」

と聞かれたこともありますが、訪問介護ってなぜ難しいのでしょうか?

気になるそこんところ、ひも解いていきます。

訪問介護が難しい理由とは?

訪問介護が難しいと思われる理由をざっと挙げてみます。

  • 一人対応
  • 生活援助・家事援助
  • 正社員とパートの関係性
  • ご家族との関係性

こんなところでしょうか。一つずつ詳しく見ていきますね。

一人対応

訪問介護は一人で現場に入って介護をします。

しかも、制限時間付き。

単純に介護の負担が大きいですね。

施設なら物品も綺麗なものが揃っていますが、利用者さんのお宅だとそうも行きません。

また、何かあった時…例えば現場に入ったら利用者さんが倒れている!なんてシチュエーションでも、自分一人で判断して何とかしなくてはなりません。

施設なら他のヘルパーや上司を頼ることができますが、訪問介護員は現場では一人です。

生活援助・家事援助がある

施設では栄養士さんがいて食事が提供されるので、介護士は配膳・下膳・食事介護に専念できます。

グループホーム等は食事を作ることもあると思いますが、メニューがあらかじめ決まっていたり、施設の綺麗なキッチンを使えます。

一方で、訪問介護のヘルパーは、利用者さんのお宅で食事を作ります。

メニューが決められていないこともあるので、食材を見てその場で判断して、時間内に作り終えなければなりません。

これ結構ハードです…

食事だけなく、掃除・洗濯・買い物などの生活援助は、身体介護のような体の負担は少ない分、利用者さんのお宅に合わせてやる難しさがあります。

正社員とパートの関係性

訪問介護の正社員とパートの関係性は、単に上司と部下のような関係にはなりません。

パートさんに働いていただいている…という意識があるので、パートさんが何かミスをしたときの指導が難しいんですよね。

ベテランのパートさんだと自分より全然年上ということもありますし、関係性を作るのが難しいです。

特に、女性の正社員のサ責が、年上のベテランヘルパーさんを指導するのは多少なりともストレスがあるでしょうね…

ご家族との関係性

利用者さんのお宅に伺って介護するのが訪問介護ヘルパーなので、お宅によってはご家族が見ている中で介護するシチュエーションがあります。

大事な利用者さんの体を預かっているので、一挙手一投足に緊張が走ります。

慣れていてもご家族がいるとやはり緊張しますし、むしろ慣れてきたときが一番危なかったりします。

ご家族と良好な関係を保つのも仕事のうち。

介護以外のところの仕事の難しさがありますね。

じゃあ施設の介護職は簡単なのか?

訪問介護の仕事の難しさを見てきました。

じゃあ逆に施設の介護職の仕事って、訪問介護よりも簡単なんでしょうか?

答えは一概には言えませんが、僕自身の訪問介護の経験と、派遣や実習で入った施設での経験で言うと、施設の方が環境的には楽ですね。

介護施設っていくらボロいと言われている施設でも、自宅に比べ得れば設備は充実しています。

また、やっぱりすぐ近くに頼れる介護職の仲間がいるというのは物凄く心強いです。

さらに先ほどは取り上げませんでしたが、訪問介護は移動があるので、その点を踏まえても施設の方が環境的にはいいと思います。

なぜ訪問介護をやるのか?

給与面を見ても施設の方が基本的には高いです。

パートの場合、パッと見の時給は訪問介護の方が高いのですが、勤務時間が連続しないので、施設の方がトータルの実入りは良くなります。

こうやって見ていくと、訪問介護にはいいところが無いように思えますよね…

実際、環境の面で言えば明らかに施設の方がいいと思います。

訪問介護が難しいと感じるなら、施設の介護職員の仕事も視野に入れておくべしです。

自分に合った施設なら、難しいと感じることも少なくなるでしょう。

なぜ訪問介護をやるのか?

例えば、在宅の1対1の介護を学びたいとか、施設のように拘束されるのが嫌だとか、明確な理由がある方はそのまま訪問介護がいいと思います。

明確な理由が無いのなら、施設で働くことをおすすめします。

高給与で自分に合った仕事探しは…

施設の仕事を選ぶ場合、給与面や福利厚生は大事です。

訪問介護事業所は中小零細企業がやっていることが多いので、待遇面で不満が出やすいです。

一方、施設の介護職員なら基本的にはボーナスが出ますし、大企業が母体の法人なら様々な福利厚生があります。

このあたり、自分で調べるのは限界がありますし、自分の希望がモヤモヤしていることもあるので、一度プロに相談することをおすすめします。

介護の転職情報に詳しいプロに相談してから、働く施設を選んでも決して遅くありません。

人手不足の介護業界なので、働き手が有利です。

どの施設で働くか、余裕を持って考えるためにも、詳しい人に相談してみること。

これをしないで何となく自分で選んだ施設に就職すると、とんでもないブラック職場だった…!ということもあります。

まずは情報を持っているプロに相談するところから、道が開けます。

まとめ

訪問介護が難しい理由を4つ挙げました。

訪問介護が難しければ、施設に行きましょう。

ただし施設選びは慎重に…

専門のプロに相談してからでも遅くありませんよ。

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