こんにちは、介護福祉士のヒイロです。
介護職って1カ月、3カ月…中には1日で辞める人もいますよね。
どうして介護職はすぐに辞めてしまうのか。
その答えを、この記事ではひも解いていきます。
なぜ介護職はすぐ辞めるのか?
介護職がすぐ辞めてしまう理由をまとめてみました。
辞める理由が分かれば、続けるために必要なことも分かってきます。
低賃金だから
これを言ってしまったら元も子もないところですが、あまりにも低賃金の職場だと、辞めたくなるのは当然です。
地域にもよりますが、フルタイムで働いて手取りが15万とかそのくらいの水準だと、続けるモチベーションは持ちにくいですね。
処遇改善加算で介護職の待遇は上がってはいますが、まだまだ一般的な給与水準には至っていないのが実情です。
すぐ辞める人は、他の業界の給与水準と比べてしまう、比較意識の強い人かもしれません。
仕事の面白さが分かりにくい
僕のような転職組の人にはあるあるですが、介護の仕事は面白さが分かりにくいなぁと感じます。
介助がスムーズにできるようになると、自分なりの工夫も生まれて面白くなるのですが、そこに到達するにはある程度の慣れが必要です。
着脱介助ひとつとっても、はたから見たらすぐ出来そうなのに、なかなか出来ないジレンマ…
「服の脱ぎ着も自分は上手くできないのか…」
みたいな思いに苛まれて、すぐ辞めてしまいます。
コミュニケーションがとれない
コミュニケーションがとれないのも、すぐ辞める介護職の大きな特徴です。
利用者さんとのコミュニケーションというより、重要なのは職員間のコミュニケーションですね。
上手くコミュニケーションがとれないと職場で浮いてしまい、居づらくなってすぐ辞めてしまいます。
仕方なく介護職をしているという意識がある
需要はあるし、仕方ないから介護職でもやるか…
という意識の人は、残念ながら一定数います。
こういう人が介護職を続けるのはなかなか難しいとは思います。
異業種からの転職者で、どうしても介護をやりたい!という人は少数派です。
辞めても次があると思っている
仕方なくやっている人に通じますが、需要があるから辞めても次があるだろうと高を括っている人は、すぐ辞めてしまいます。
辞めてもどうにかなる…
という職場で一生懸命働くのは難しいですよね。
バックレも多い?介護職
バックレ(連絡無しに辞めること)は最悪の行為ですが、介護職の中にはバックレちゃう人もいます。
僕の職場でもいました。
その人は30代の男性で、面談の時に精神的な不安要素があることを語っていました。
それ自体は仕方ないことですし、自分なりにカバーできれば良いと思うのですが、その方は面談の次の出勤日に来ることはありませんでした。
何か不安要素があるにしても、せめて連絡は入れて辞めるべきですよね。
何かこう、そういった精神的な脆さを、バックレてもいい理由にしていたのではないかと勘繰ってしまいます…
続ける介護職にするためには?
ここまで、介護職がすぐ辞める理由について述べてきました。
では、どうしたら続ける介護職になるのか?
僕は介護福祉士として働いて6年目です。
その経験から、続ける介護職になるポイントをお伝えします。
本人の意志・意向を聞く
まずは、本人がどういう意志を持っているのかを聞いてみることが重要です。
新人介護職も一人の人間です。
上司の意向を分かってもらいたいのは山々ですが、新人介護職はロボットではないので、上司としては「こうしてほしい」という意向と、 新人介護士としては「こうしたい」という意志が、かみ合わない部分が必ずあります。
上司としてしてほしいことは一度飲みこんで、まずは相手の意向を聞いてみることが大事です。
どうすれば今よりも良くなるか?を考える
やる気が無さそうな介護職でも、本心からサボりたいと思っているわけではありません。
何かしら今の状況に不満があるから、やる気が無くなっているんです。
これも上司の歩み寄りが大切です。
現状に不満があるのなら、どうすれば今よりも良くなるのか?を一緒に考えようとする姿勢を見せれば、相手も心を開いてくれます。
そこまでするの?
と感じた方もいるかもしれませんが、上司が一歩引いて歩み寄る姿勢を見せないと、新人介護職は言いたいことが言えません。
遠回りに思えても、まずは一歩引いてみることで、結果的には新人介護職がすぐ辞めずに済み、自分の仕事が楽になるという近道になります。
そこそこの給料が出ること
これはちょっと一職員ではどうしようも無いところですが、給料がそこそこ無いとモチベーションを保つのが難しいです。
意識を持って介護職に取り組んでいる人なら、給料が低くても耐えられますが、皆が皆そうではありません。
相手の意識を変えるのはものすごく難しいので、ここはちょっとどうにもしようがない部分ではあります。
そもそもの職場環境が悪ければムリ…
そもそも論になってしまいますが、介護職がすぐ辞める介護の職場は、上司の問題というよりも、職場環境の問題の可能性もあります。
給料面の他にも、人員不足で忙しすぎるとか、形式だけの研修が多いとか、休日出勤や残業が当たり前だとか。
そんな職場環境では、介護職に就いてもすぐ辞めてしまうのはある意味必然です。
続けやすい介護の職場もある
そもそもが続けやすい介護の職場なら、そこまで頭を悩ませる必要はありません。
良い職場環境のところなら、上司が特別なことをしなくても、介護職の定着率は高くなるからです。
もしもあなたのいる介護の職場環境が明らかに悪いなら、職場環境の良い施設や会社に転職するだけで、すべての悩みが解決するかもしれません。
しかも、給料もアップして休みも増えたとしたら言うこと無いですよね。
なかなかそういう職場を見つけるのは至難の業なので、プロに相談するのが近道です。
最近の介護の転職サービスのプロは、面接に同行して給与交渉もしてくれます。
介護福祉士や実務者研修など、資格持ちで介護の仕事の経験があれば、堂々と面接で給与交渉ができるでしょう。
今よりもずっと良い職場環境を望むなら、一見の価値はありますよ。
まとめ
介護職をすぐ辞めるのには様々な理由があります。
続けるためには上司の歩み寄りが重要ですが、そもそもの職場環境が悪ければ、続けられるものも続けられません。
介護職を良い環境で続けるなら、良い職場に移ることも考えてみてはいかがでしょうか?
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