こんにちは、介護福祉士のヒイロです。
僕は現役の介護職員ですが、介護職について検索してたら「介護職員は使い捨て…」なんていう、ギョッとするワードが出てきました。
さて、介護職員は使い捨てなんでしょうか?
現役の介護職の現場のリアルな声をお聞き下さい。
介護職員は使い捨てなのか?
そもそも使い捨てって、人間に対して使う言葉じゃない気がしますが、労働力の使い捨てという意味で言えば、介護職員は使い捨てっていう側面は正直あると思います。
なぜかというと、介護職員は体が動かなくなったら使い物にならないからです。
むしろ介護される方になっちゃいますからね…
僕の知り合いに脳卒中で倒れた介護職がいますが、職を失いました。
と言うと、鬼の事業所のように思えますが、事業所としても体が動かない職員を抱える余裕は無いんですよね。
介護職は、基本的に体が動くかどうかがすべてなので。
労働の性質が肉体労働なので、体が動かなくなったら使い物にならないんです。
それを使い捨てと言うのなら、使い捨てでしょう。
介護職が使い捨てなんてひどい!
これを読んでいる方がどういうポジションか分かりませんが、あなたが介護職員の場合、自分が使い捨てなんて言われたら動揺しますよね。
ていうか、憤り、怒りますよね。
僕も介護職員なので、おまえは使い捨てなんて面と向かって言われたらキレます。
だけど、事実は事実として受け止めるクレバーさは持っておいた方がいいです。
問題は、介護職が使い捨てなことじゃなくて、肉体労働という性質上、使い捨てになってしまうのは避けて通れない道だということ。
肉体は老いていきます。
なので、肉体労働をいつまで自分が続けられるのか、しっかりと考えておかないと本当に使い捨てられるだけで終わっちゃいます。
会社はあなたを守ってくれません。
介護業界で働くということ
僕はぼんやりと介護職に転職してきて、ぼんやり働いていたんですが、40代の上司が休みを貰って社長にお礼を言っていたのを見て、この業界にずっといたらヤバイと悟りました。
どういうこと?って思いますよね。
1年の中で、その人が休めた有休がその1日だけだったんですよ。
年末年始もお盆もゴールデンウィークも祝日も働いて、有給休暇が1日だけ、後は週休二日の休みがあるだけ。
ていうか、その週休二日の休みも会社来てたし…(人手不足すぎてそうしないと回らない…)
ゾッとしませんか…?
それが当たり前になっちゃうんですよ?
それで年収400万円いくかいかないかですよ?
バカらしくないですか。
しかも体が動かなくなったら職を失うリスクありですよ。
現場に入らない介護職ならあり?
もちろん、これは事業所によりけりなので、中には長期休暇もらえる事業所もあると思います。
だけど、人手不足の業界なので、悠々と休めるのはごくごく一部でしょう。
体を酷使し続けた先をどう見据えるか。
ここが肝です。
現場の介護職じゃなければ、道はあります。
ケアマネや相談員なんかがそれに当たりますね。
もしくはあまり現場に入らない管理職とか。
介護業界で、このポジションに行ける見込みがあるのなら、そのまままい進するのが良いと思います。
だけど、どうにもケアマネも相談員も管理職も、そんなポジション行けそうにも無いし、そもそも行ったとしても責任重くなるし…
そもそも…
そういう職種に行ったとしても、結局現場に入ってたりするし、夜勤手当付かなくて逆に給料減ったりしているし、事務対応で精神削られてたりするし…
という思いに駆られて悶々とする場合は、何かしら対策を打たねばなりません。
介護職が自分の身を守るには?
僕の場合ですが、その有休1日会社はソッコーで辞めまして、パートで悠々と働ける会社に転職しました。
超絶ストレスフリーで、給料はその会社よりも高いです。
一口に介護職って言っても色々です。
まず、介護職が今後を見据えて動くなら、僕は派遣やパートをおすすめします。
本来は異業種に行けたらいいんですが、若ければ未経験でも採用されますが、30代半ば以降は厳しいと思います。
対して介護は、経験と資格があればほぼ採用されます。
「経験4年、介護福祉士資格あり」とかだったら、引く手あまたでしょう。
で、介護職って低賃金って言いますけど、派遣やパート・アルバイトで考えると、時給1,500円~2,500円とかでかなり高いんです。
しかもここからがミソですが、派遣とかパートなら精神的なストレスが明らかに減ります。
高時給で働いて、精神的ストレスを減らして、時間的拘束も減らす。
そしてその上で、別の仕事の方向性を探る。
これが一番良いコースだと僕は思っています。
介護職をやりながら別の仕事のスキルを身に着ける
例えば、モデルケースとして。
時給2,000円で1日8時間働いて16,000円です。
それを月の半分出勤、15回やるだけで月収24万円です。
夜勤やったらもっと増えますし、注目してほしいのは、月の半分出勤というところ。
つまり、週休3日くらいってことです。
それで24万円もらえたらいいですよね。
所帯持ちだと厳しいかもしれませんが、夜勤入れれば月30万円とか行くでしょう。
そんな感じで生活の基盤を作った上で、別の仕事のスキルを高める。
例えば、最近盛り上がっているのがプログラマー等のエンジニア職。
後は対人援助を活かすなら福祉職のキャリアカウンセラーとか。
土日にスクールに行くとか、もしくは最近だとWEB受講もできるところが多いので、そこでスキルを高めた上で、転職活動すると。
そしたら晴れて、介護職使い捨て問題から解放です。
きっちり市場で通用するスキルを身に着けて、異業種に転職。
給与水準は介護職よりも高いところが多いでしょうし、万が一そちらがダメならまた介護に戻れば仕事にあぶれることはありません。
介護職って、見方によってはものすごい武器なんですよ。
普通の人は高年齢で仕事無くなったら、まともに給料もらえる仕事になかなか就けないわけですからね。
特におじさんはプライドが許さないのか、介護職できない人も多いです。(そういう人たくさんいました)
と、長くなりましたが、というわけで介護職が今後のキャリアを考えるなら2パターン。
- ケアマネ等上位職を目指す
- 派遣やパートで生活基盤を作って別業種を目指す
あなたはどちらを目指しますか?
介護職の派遣を選ぶなら…
介護の派遣についてはなるべく高時給のところを選ぶべしです。
介護業務は正直どこも似たり寄ったりなので、時給は高ければ高い方が良いですね。
高時給の派遣会社を見極めましょう。
異業種の道が思いつかない方は…
先ほど、プログラミングとかキャリアカウンセラーを挙げましたが、他にも働きながらスキルを身に着けられる職種はあります。
視野を広くもてば、意外な職種があることに気づくと思いますよ。
まとめ
介護職は使い捨てなのか問題について。
肉体労働という面から言えば、正直使い捨てにならざるを得ない側面があります。
体が動かない介護職を雇える会社がどのくらいあるかということです。
自分の身は自分で守りましょう。
今からできることをコツコツやっていくしか無いと思います。
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