介護職の給料はなぜ安いのか?上げる方法も解説します

介護職の給料はなぜ安いのか?上げる方法も解説します 介護職と給料

こんにちは。介護福祉士のヒイロです。

介護職の給料が安いのは今にはじまったことではありませんが、そもそも何で介護職の給料って安いんでしょうか?

当たり前のことすぎて考えたことが無い方が大半だと思います。

今回は、介護職の給料がなぜ安いのか?と、介護職の給料を上げる方法についてお送りします。

介護職の給料、なぜ安い?

結論から言うと、事業所に入ってくるお金が決まっているからです。

介護事業所には、市区町村から「介護報酬」という形でお金が入ってきます。

介護報酬の金額は、事業所で行ったサービス量に基づいて計算されます。

訪問介護なら身体介護30分入っていくらとか、施設なら要介護5の人はいくらとか、あらかじめ介護報酬のルールが決められています。

一般的な企業のように、売上をたくさん上げて会社の利益を上げるといったことが中々できないんですね。

事業所の収入が上がれば給料は上がる

介護職の給料を上げるには、事業所に入ってくる収入、つまり、介護報酬の金額を上げるしかありません。

介護報酬の金額は、ルールに基づいて支払われます。

このルールは報酬改定で変わることがありますが、事業所に入ってくる金額が極端に多くはなりません。

そこで「加算」という制度の出番。

処遇改善加算という単語は聞いたことがあると思います。

通常の介護報酬にプラス(加算)して、事業所の収入を上げ、介護職員の給料に還元するのが処遇改善加算という制度です。

処遇改善加算で給料は上がった

僕自身、処遇改善加算の恩恵を受けている一人で、この加算を事業所が取っているので、給与は以前の水準よりも高くなっています。

ただし。

処遇改善加算を使っても、介護職の給与水準は他の職業に比べて低いのが実情です。

ここが介護職の給料が安い問題のキモです。

「処遇改善」という加算

処遇改善ということは、そもそもの介護職の処遇が良くないということですよね。

処遇改善するのはとても良いことですし、現場の介護職としても「いいぞ、もっと良くしてくれ!」とも思います。

だけど、そもそもの処遇が良くないのが一番の問題ですよね。

どうしてそもそもの処遇が良くないのかというと、介護報酬の制度上の問題です。

低い賃金にするしかない制度っておかしいと思いませんか?

このそもそもの制度が大きく変わらない限り、介護職の給料は安いまま、加算頼みの給与体系になってしまいます。

介護職の給料を上げるには?

介護職の給料を上げるには、介護報酬の仕組みが根本的に変わるか、加算の額がもっと多くなるか、または何か別の施策が打たれるか…

多きな流れとしては、介護職が必要だから待遇を良くするという流れになってはいます。

2019年10月から施行されたベテラン介護職の待遇を良くする「特定処遇改善加算」もその流れの一つです。

ただ、いずれにしても国の方針頼みで、自分ではコントロール不可能です。

コントロールできるとすれば、少しでも給与水準の高い事業所で働くか、自分で副業して総収入を上げるかです。

少なくとも低い給与水準の職場で淡々と働いているだけでは、ただただ疲弊しながら、国の方策を待つだけになってしまいます。

それでも待遇が良くなれば嬉しいことですが、待遇が悪くなる可能性もあることは忘れてはいけません。

国の方針で給料が左右されるのって怖いですよね。

自分の給料は自分で守らなければ、ただただ何も分からないまま振り回されるばかりです。

そんな状況はなるべく早く脱するべきだと僕は思います。

給料が良い職場で働く

振り回されるような人生が嫌なら、自分で対策を打つべしです。

現状の給料に不満があるのなら、少しでも給料の良い職場で働くべきです。

「給料の高さ=仕事の難易度」ではありません。

実際に僕が経験したことですが、「要介護5で両上肢麻痺・体重70kgの大きな男性の身体介護」と、「身体障がいだけど電動車いすで移動する方の付き添い」では、後者の方が給料が高かったです。

介護報酬で事業所の収入が一定とは言え、その収入を事業所がどう使うかは事業所次第。

しっかりと介護職員に還元するために企業努力をしている事業所はたくさんあります。

給与水準は事業所次第なので、少しでも給料の高い事業所で働いた方が良いです。

ただ、その給料の高い事業所を見つけるのが大変なんですよね…

そこで、プロの出番です。

給料の高い事業所で働くには?

求人サイトを見ても、月給20万円~、経験に応じる…等と書いてあって、実際どのくらい貰えるのか分かりませんよね。

面接の場でも給料についてガツガツ聞くことって難しいと思います。

そんな時は、介護職専門の人材サービス会社の出番です。

高給与の事業所を紹介先として持ち、面接に同行、給与交渉までしてくれるサービスがあります。

介護職として給料を上げたいなら、条件の良い職場で働くのが必須です。

待遇の悪い職場で働いているのなら、条件の良い職場で働いてガッポリ稼ぎましょう。

その上で、介護職自体の待遇が国の方策で上がったら、マイホームも夢ではありません。

そのためには、まずは高給与の職場で働くことです。

副業でさらに総収入を上げる

高給与の職場で働きながら、副業でさらに総収入を上げる方法もあります。

これは僕自身がとっているコースでもあります。

インターネットの普及、スマホの普及、ネット広告市場の成長などで、インターネットを使えば誰でも気軽に副業で成果を出すことができる時代になっています。

何も誰もかもが有名YouTuberになる必要は無くて、コツコツやっていれば、月数万は現実的に稼げる範囲です。

決して夢物語ではありません。

まとめ

介護職の給料が安い原因は、事業所に入ってくる介護報酬と言うお金が一定だからです。

そもそも介護職の給料を安くせざるを得ない制度に問題がありますが、「加算」という仕組みで介護職の待遇は上がっています。

それでもまだ、一般的な収入の基準には達していません。

今後上がるかどうか分からない制度にしがみつくよりも、自分の給料を自分で上げる「攻め」の姿勢で給料を上げていきましょう。

そのための転職と副業についてお伝えしました。

介護職のあなたが給料を上げるためのヒントになれば幸いです。

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