こんにちは、介護福祉士のヒイロです。
僕は訪問介護事業所で正社員で働いていた経験がありますが、訪問介護の仕事って本当しんどいし疲れますよね…
今はその事業所を転職して、パートで介護職をしていますが、年収は正社員の時よりもアップし、時間のゆとりも精神的なゆとりも生まれました。
訪問介護がしんどい…疲れた…と感じるあなたへ。
辛いなら、別の道もありますよ。
訪問介護がしんどい理由
訪問介護の仕事の何がしんどいのか、何が疲れる要因なのか、実体験をもとにつらつらと書いていきます。
私だけじゃないんだな…と思えること請け合いです。
それだけでも、心は軽くなりますよ。
雨の日も風の日も利用者様のお宅へ行かなきゃいけない…
訪問介護の何が辛いって、天候です。
雨の日も風の日も雪の日も台風の日も、宮沢賢治並みに雨ニモ負ケズ利用者様宅へ介護をしに行かなきゃいけません。
営業で外回りするのとワケが違います。
お宅でハードな身体介護&生活援助して、また移動の繰り返しですからね…。
しかも都心部は基本自転車です。しんどいに決まってます。
同行もそこそこに一人で介護
仕事全然覚えられていないのに、1回同行しただけで介護に入らなきゃいけない場合もあります。
アタフタして30分じゃとてもじゃないけど終わらない…!しかも次の介護が迫っていて、焦りまくり…!
そんな時に限ってお宅のお母さんの長話があったりして…。
息つく暇がありませんね。
利用者様の介護拒否
これは結構ショックですよね。
普通に生活していて、自分自身を拒否される経験ってそこまで無いので、繊細な人は心に傷を負ってしまいます…
僕は男性利用者さんに「そんなこともできないのか!」「おまえ、臭いよ!」とよく怒られていました。
お風呂毎日入ってたんだけどな…
あれを笑ってやり過ごせるようになればいいんですが、なかなか難しいですね。
ヘルパー交代
利用者さんに嫌われると、ヘルパー交代と相成ります。
要するに出入り禁止、出禁です。
僕も経験ありますし、仕事ができる上司でも出禁になっていたお宅はあったので、そこまで深く考えなくてもいいんですが、やっぱりショックですよね。
上司と合わない
教えてくれる上司との相性はメチャクチャ大事です。
僕はちょっと年齢が上の先輩でしたが、合わなかったです。
アドバイスの仕方が抽象的で、何をどうすればいいのか全く分かりませんでした。
「いいかいヒイロ君。ブレーキはもっと前から踏むもんだよ。」
???…何の話?って毎回思っていました…(笑)
今となっては笑い話ですが、こういう上司に当たると日常が灰色です。
とにかく慌ただしい
移動して介護して事務所戻って移動してまた介護して…
施設なら一か所で済みますし、雨に濡れることも無いですが、訪問介護はそうも行きません。
とにかく怒涛のように日々が過ぎ去り、自分は一体何のために働いているのかよくわからなくなりました。
前の事業所は祝日も普通に出勤、土日も研修があったりして、自分の時間が無かったのが本当に辛かったです。
つらいのは甘えなの?
「仕事が辛いのは皆同じだ!甘えるな!」
僕が訪問介護がきつくて死にそうになっていたとき、同時に心の中の世間からきついダメ出しを受けていました。
結構、これがいちばんキツイんですよね…
仕事が嫌、つらい…でも、そんなこと思っちゃいけない!甘えるな!…うぅ…
みたいな負のスパイラルで、本当に日々が全く楽しくなかったです。
問題は、甘えとか何とか言ってそのまま仕事を続けて、自分の人生が良くなるかということです。
そのまま訪問介護の仕事を続けていていいの?
訪問介護の仕事をずっと続けられる人もいますよね。
そういう人と比べて、自分は何てダメなんだろう…と思いますか?
僕は最初はそう思っていたんですが、次第に考えが変わってきました。
このままこのしんどい訪問介護の仕事を続けて、はぁ…疲れた…と言い続けていては、何も変わらないと思いました。
とは言え、そこでど根性を見せて、上司のようにがむしゃらに訪問介護の仕事をやるぞ!とは僕は思えませんでした。
まず、自分の心に素直になることがスタートです。
嫌なら嫌で素直になろう
訪問介護できっちり働いている人は、心から素直にその仕事が好きで、何かしら価値を感じているから続けられているんですよね。
それは本当に素晴らしいことだし、そういう方々がいるから在宅介護が成り立っています。
でも僕は、その時にいた訪問介護事業所は自分に合わないし、ここにいるの嫌だなと素直に思いました。
僕にはそこの訪問介護事業所は無理だったんです。
そう思うと、スッと心が軽くなりました。
自分に正直に生きないと、どこかでガタが来ます。
無理して合わせても意味が無いですよね。
辞めるなら早い方がいい
あなたがどういう状況で訪問介護の仕事がしんどくて疲れ果てているのか分かりません。
まだ入社して間もないのか、何年も続けていて疲れ果てているのか…
どちらにせよ、自分の心に正直になるのが一番大事です。
その上で、辞めたいんだと、自分は違う道に進んでみたいんだと、そういう本心が見えたら、そちらに人生の航路をシフトしていいと思います。
僕の場合、自分の気持ちが固まった段階で上司に辞意を表明、社長と面談、退職日を決め、退職届を出して退職しました。
あの時の決断は間違っていなかったと確信しています。
介護も色々なので、自分に合った働き方が必ずありますし、介護以外の仕事だってたくさんあります。
独立する道を選んだっていいんです。
すべてあなたの気持ち次第です。未来は自由に開かれているんです。
退職を切り出しにくいときは…
最近はあらゆるサービスがあるな…と思うのですが、退職を自分から切り出せない人向けに、「退職代行サービス」というのがあります。
その名の通りで、あなたに代わって退職を代行してくれるサービスです。
もう本当に切羽詰まっている時は、即日対応でもう会社に行かなくていい算段をつけてくれます。
もちろん無料ではなく有料のサービスにはなります。
相場は数万円。
そのくらいで精神的な辛さから解放されるなら、自分から切り出すのが本当にしんどい方には検討する余地あるのではないでしょうか。
介護の仕事は訪問介護だけじゃない
単に訪問介護があなたに合っていなかっただけで、他の介護職なら合うかもしれませんよね。
それに訪問介護事業所も色々で、あなたに合う訪問介護事業所があるかもしれません。
それもこれも、調べてみないと分かりません。
だけど、精神的に辛いときに、落ち着いて他の介護の仕事について調べるのはそれこそしんどいですよね。
そんな時は、プロに相談です。
介護職の転職は珍しいことではなく、介護専門の転職支援サービスがたくさんあります。
中でも、面接同行で給与アップ交渉までしてくれるサービスがあるので、介護に転職の際はそういったサービスを受けるのがいいでしょう。
転職サービスは無料ですし、何なら転職祝い金がもらえるところもあります。
チェックしてみください。
介護以外の道を見つけたいなら…
介護以外の仕事をしたいなら、一般的な転職サービスを利用するか、自分で副業する道をたどるのもアリです。
僕は負担の少ない介護の仕事をしながら副業し、独立するルートをたどっています。
視野を広く持てば、まだまだ可能性はいくらでもあります。
年齢の壁は、一般企業への転職に関しては難しいかもしれませんが、介護への転職は高年齢で採用されますし、独立する場合は別に年齢は関係ありません。
今はしんどくて考えられないかもしれませんが、別の道もたくさんあるんだということ、忘れないでくださいね。
まとめ
訪問介護の仕事がしんどいなら、疲れてしまったなら…
まずは自分の心に正直になって、自分がどうしたいのか、本心に耳を傾けましょう。
道は他にもあります。
どうか自分で自分を追い詰めないでくださいね。
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