こんにちは。介護福祉士のヒイロです。
今回は訪問介護の副業についてです。
別の仕事をしている方や主婦業の方が、副業として訪問介護の仕事をすることを想定しています。
筆者ヒイロは現役のヘルパーですので、現場目線のリアルなところを包み隠さず解説していきます。
訪問介護の副業をお考えの方は必見です!
訪問介護の仕事内容を押さえよう
まず、訪問介護についてザックリ理解を深めましょう。
知っている方は飛ばしちゃってOKです!
介護の仕事をする人の呼び名はたくさんありますが、訪問介護事業所で働く介護職は、ホームヘルパーや訪問介護員と呼ばれます。
介護職、介護職員、介護士、ヘルパー、ケアワーカー…等、色々な呼び名がありますが、ざっくり介護の仕事をする人という理解でOK。
その中で、訪問介護の仕事をする人は、ホームヘルパーか訪問介護員です。
アルバイト・パートでやる場合は「登録ヘルパー」と呼ばれたりもしますね。
訪問介護は基本的に資格が必須です。
未経験の場合は「介護職員初任者研修」を取ってから働くか、働きながら資格が取れる事業所を選びましょう。
訪問介護の仕事は、大きく「身体介護」と「生活援助」の2つに分かれます。
身体介護と生活援助
訪問介護の仕事は「身体介護」と「生活援助」の2つに分かれます。
訪問介護をやる上では、この違いをまず押さえておくべしです。
この違いが分かっているだけで、面接の時に「お?この方はよく勉強しているなぁ~」と好印象です。
身体介護の仕事内容(実例)
ではまず、身体介護から。
身体介護はその名の通り、利用者さんの身体を介護する仕事です。
食事・入浴・排泄介助などが典型的ですね。
僕の経験で一例を出すと、こんな感じの現場がありました。
- お宅に訪問
- ご挨拶
- 起床介助
- 清拭(せいしき)
- トイレ誘導
- 陰部洗浄・お尻ふき
- 着替え
- 食卓まで誘導
- 記録
ワケ分かんないと思うので解説します。
朝、寝ている利用者さんにお声がけをして体を起こすお手伝いの後、顔拭き(清拭)、ベッドからトイレまで腕を支えて誘導し、トイレで陰部やお尻を洗い、着替えをして食卓まで誘導するという身体介護です。
イメージできますかね?
この他、食事介助だけとか、ベッド上でオムツ交換をした後に車椅子に移乗(いじょう)するとか、利用者さんによって色んなバリエーションがあります。
生活援助の仕事内容(実例)
次に生活援助です。
生活援助は、掃除・洗濯・調理・買い物などなど、家事全般のお仕事です。
こちらも僕の実例を出します。
- お宅に訪問
- ご挨拶
- お部屋の掃除機がけ
- トイレ掃除
- 洗面台の掃除
- 記録
こちらは非常に分かりやすいと思います。
例では掃除だけですが、洗濯機を回してから掃除、洗濯が終わったら干すとか、買い物してから調理とか、身体介護同様に利用者さんによってバリエーションがあります。
訪問介護の仕事内容の中に「移動介助」というのもあります。よくあるのが病院への付き添いですが、介護保険では「移動」の支援には原則としてお金が出ません。
車いすへの移乗、車いすを押すまでは身体介護の範囲ですが、電車の中で待っている時間や、病院内の付き添いは、身体介護として認められないんです…
なので、移動介助は利用者さんの自費負担になります。働く側からすると移動介助の仕事もありますが、訪問介護はあくまで「身体介護」と「生活援助」の2つの区分で成り立っていると覚えておくとよいと思います。
身体介護の方が時給が高い
訪問介護の仕事内容について解説してきましたが、詳しく覚えるのは仕事を始めてからでもOK。
ここで覚えておくべきは、訪問介護には「身体介護」と「生活援助」という2つの区分があるということです。
で、さらに重要なのは、身体介護と生活援助で時給が変わるということ。
身体介護の方が時給は高いです。
- 身体介護:時給1,600円
- 生活援助:時給1,200円
例えばこんな感じで時給が変わります。
一見、身体介護をやった方が収入は良くなるんですが、ここでもう一つ、見落としてはいけない重要ポイントがあります。
現場に入る時間です。
訪問介護は時間が重要
身体介護と生活援助の2つの区分けがあるのは何度も述べてきましたが、さらに時間の区分けもあるんです。
何のこっちゃ分からないと思うので、こちらをご覧下さい↓
身体介護のサービス時間 | 生活援助のサービス時間 |
1.~20分 | 1.20~45分 |
2.20~30分 | 2.45分~ |
3.30~60分 | |
4.60~90分 | |
5.90分~ |
身体介護だと、5つの区分け、生活援助は2つの区分けがあるのが分かります。
いやいや、全く分からない…!
という声が聞こえてきそうなので、ざっくり解説します。
要するにですね、ここで言いたいのは、現場に入る時間は20分の時もあるし、30分の時もあるし、60分の時もあるし、90分の時もあるということ。
これが何を意味するかというと…?
例えば時給1,600円で60分の枠の利用者さんの現場に入ったとしたら、時給1,600円貰えます。
が、時給1,600円で30分の枠の利用者さんの現場に入るとどうなるでしょう…?
働く時間が半分になるのだから、貰える金額も半額になります。
訪問介護で時給で働く場合、ここが超重要です。
いくら時給が高くても、入る時間が少なければ収入は低くなる。
ということです。
訪問介護の副業、週1で1万円をゲットするには?
さて、ようやく記事タイトルの本題までやってきました。
訪問介護では「身体介護」と「生活援助」の2つの区分けがあり、入る時間が少なくなると、時給が高い身体介護でもトータルの収入は低くなる…
これまでの内容を一言でまとめるとこうなります。
じゃあ逆に、訪問介護の副業でトータルの収入を多くするにはどうすればいいか?
答えは、1回の現場の時間を長くすることです。
副業の訪問介護ですので、1日に30分の現場を3回とか回るのは辛いですよね。
雨の日も風の日も移動しなくちゃならないし、3件も回ればかなりヘトヘトで時間も奪われます。
なので、入る現場は1日1回、90~120分の長時間の現場がベストです。
長時間の現場は、組み合わせで長くなります。
身体介護 | 生活援助 | 移動介助(自費) | 合計 |
60分 | 45分 | 0分 | 105分 |
30分 | 0分 | 90分 | 120分 |
表のように、身体介護60分+生活援助45分の合計105分とか、身体介護30分+自費の移動支援90分の合計120分とか、そういった組み合わせの現場だと、1回に入る時間が長くなります。
例えば身体介護120分…つまり2時間の現場だとしたら、時給1,600円×2=3,200円です。
3,200円×4日(週1)=12,800円
これで、月1万円以上稼ぐことができます。
とにもかくにもまとめると、訪問介護の副業で効率よく稼ぐなら、時給が高めのところで長時間の枠で働く。
これを覚えておくだけでも、かなり有利に訪問介護の副業で稼げると思います。
時給の高い事業所を見つける
訪問介護の仕事をするなら、少しでも時給が高いところの方がいいですね。
仕事内容はどの事業所でも同じなので、わざわざ時給が低いところを選ぶ意味がありません。
訪問介護で働くなら、時給が高い求人を見つけましょう。
ただし、求人票だけだと1,100~1,600円みたいに幅を持たせていたりするので、見極めが難しかったりします。
また、介護職員初任者研修の資格が取れるかどうか、サポートしてくれる事業所かどうかも重要です。
この辺りは自分で調べるのは限界があるので、介護転職のプロに相談するのが無難です。
良い事業所の情報を持っているのは、たくさんの介護事業所と取引のある介後転職エージェントです。
有利な条件で働くためにも、このひと手間を惜しまないでくださいね。
まとめ
訪問介護の副業をするなら、高時給の事業所で、長尺の現場に入ろう。
一言でまとめると、こういうことです。
訪問介護の登録ヘルパーは融通が利きやすいので、副業としてやるのは最適だと思います。
ぜひ検討してみてくださいね。
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