訪問介護ヘルパー、行きたくない利用者を断るのは甘え?

訪問介護ヘルパー、行きたくない利用者を断るのは甘え? 訪問介護ヘルパーの悩み

こんにちは。介護福祉士のヒイロです。

高齢者の訪問介護ヘルパーをしていましたが、行きたくない利用者さんって必ずいるもんです。

でも、行きたくないからといって断っていては、逃げ癖、辞め癖がついちゃいそう…と不安になりますよね。

さて、行きたくない利用者さんのお宅に入るのを断るのは、甘えになるんでしょうか?

訪問介護ヘルパーが行きたくない利用者を断るのは甘えか?

甘えではなく、相性の問題です。

人と人ですので、やはり合う・合わないがあります。

それに、あなたが行きたくない利用者さんは、他の人にとっても行きたくない困った利用者さんの可能性も高いです。

変に「自分のせいなんじゃないか…」と自分を追い込むと、最終的には精神的に追い詰めらてしまうかもしれません。

まだ軽いうちに、対処すべしです。

まずは相談する

一人で抱えていても仕方ないので、まず誰かに相談します。

あなたが現場のヘルパーであれば、サ責(サービス提供責任者)に相談ですね。

「もうすでに相談しているよ!」

という場合でも、サ責は複数の利用者さんを抱えているので、あなたの「行きたくない」という気持ちを、そこまで大きく問題視していないこともあります。

何度も訴えることで、事態の大きさを伝えること。

これが結構大事ですね。

もちろん、あなたがサ責だったとしたら管理者に相談です。

自分一人で抱え込まないことが大切です。

サ責・管理者に相談しても変わらない…

さて、相談したはいいものの、事態が好転するとは限りませんよね。

「辛いかもしれないけど、がんばってほしい」

と言われて、結局あまり事態が変わらないこともあるでしょう。

ここで、やっぱり自分の試練だからがんばるしかない…と思える人は、試行錯誤しながらがんばれます。

だけど、そうは思えない方は、ここは考え方ひとつです。

事業所によっても考え方が違うし、人によっても考え方が違いますよね。

行きたくない利用者について、それは相性の問題だから、それなら早めに違う人に行ってもらった方がいいと考える人もいます。

一方で、「そんな嫌な利用者なんてたくさんいるんだから、耐えないとダメ」という意見もあると思います。

あなた自身は、さてどっちの方が気持ちが楽か、どっちが自分にとって良いと考えるでしょうか?

「正しさ」よりも自分の目的で考える

耐えないとダメだという考え方は、めちゃくちゃ正しいと思います。

だけど、本心で「もう嫌だ…」と思っている自分がいるのも事実ですよね。

ここで考えるべきは、自分の目的だと思います。

何のために訪問介護のヘルパーをやっているのか。

これを言うと怒られそうですけど、あなたが兼業主婦の登録ヘルパーさんで、家計の足しにすることが目的なら、そこまで耐える必要ないと思います。

だって、家計の足しにするお金のために、精神削ってたら家庭にも悪い影響あると思いませんか。

家庭を良い雰囲気に保つというのも、主婦の方の大事な仕事だと僕は思います。

一方、もうこれから訪問介護の仕事で生活していくという方。

例えばシングルマザーで、自分のスキルを上げて、サ責、ケアマネになって、自分の生活基盤を作っていく…という場合は、行きたくない利用者さんでも経験として行った方がいいですよね。

むしろその経験が、キャリアアップした際に役立つのは明らかです。

こんな風に、あなたが訪問介護の仕事をしているそもそもの目的で考えると、自分のとるべき選択肢が見えてくるのではないでしょうか?

自分の納得が重要

甘えとか根性が無いとか、そういう精神論で考えて、「これはやっぱり自分の甘えだ」と思うなら、がんばれます。

自分の納得があるので。

でも、「いや、そういうことじゃなくて、この利用者さんやっぱりおかしくない?」と思って、そんなに我慢する必要がないなと思うなら、断った方がいいですよね。

今、いちばん辛いのは、「迷ってる状態」なんだと思います。

行きたくない利用者さんを断ることが、自分にとっていいことなのか、悪いことなのか。

まずこの迷いを晴らすことが重要です。

迷いを晴らすには、「自分は本当はどう思っているのか?」を明らかにすること。

その上で、これが甘えだと思ったら「頑張る」と決断する。

これはもう無理、自分の目的にそぐわないし、自分が我慢することじゃないと思うなら「断る」と決断する。

自分の中でどうするかをはっきりさせることができれば、今の辛い状態から抜けられます。

まずは自分へ問いかけてみることですね。

何のために訪問介護ヘルパーをやっているのか?

きっと見えてくるものがあると思います。

でもとにかく辛い…

さて、でもでもやっぱりとにかく辛くてどうしようもない…

という方も多いでしょう。

その場合は、今の職場を辞めるのも一つの選択です。

ただし、辞めるなら次を見つけてから。

今は様々な転職サービスが出てきています。

退職自体が言いにくいなら退職代行サービスなんていうのがあります。

また、面接が苦手…という方向けに、面接同行の転職サービスもあります。

さらにさらに、就職が決まればお祝い金がもらえるサービスも。

時代は進んでいますので、なるべく自分を疲弊させない方法を考えるべしです。

まとめ

自分の納得が一番大事です。

その上で、ここじゃもう働けないと心から思うのであれば、動きましょう。

行きたくない利用者に無理して入って心身病んだら取り返しがつきません。

自分の身は自分で守りましょう^^

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