ホームヘルパーの給料は?現役ヘルパーの手取り公開します

ホームヘルパーの給料と現役ヘルパーの手取り公開 介護職と給料

訪問介護のホームヘルパーの仕事に興味があるけど、給料がどのくらいなのか知りたい…

そんな思いをお持ちの方に、現役のホームヘルパーが回答します。

どこにも載っていないであろう、ホームヘルパーの本当の手取り給料リアルなところ、教えちゃいます。

ホームヘルパーの手取り給料公開します

ばばん!と最初から給料明細です。(厳密には源泉徴収票ですが、所得の証明にはなるかと)

支払金額はほぼ額面の年収と同じなので、年収は約360万円です。

ここから社会保険と雇用保険と所得税、住民税が引かれます。

年度によって、月によってばらつきはありますが、月の手取りはだいたい20~25万円というところです。

筆者のスペック

ヒイロ

これだけだと参考になりにくいので、筆者ヒイロのスペックを記載しておきます。

  • 地域:東京都
  • 資格:介護福祉士
  • 勤続年数:5年
  • 業界経験年数:7年
  • 雇用形態:パート
  • 勤務形態:フルタイム

介護福祉士資格でフルタイムなので、パートでもそこそこの給料が出ています。

とは言え、正社員の方が給料が高いかというと微妙なところです…

アルバイト・パートと正社員の給料の違い

パートのフルタイムの年収が約360万円。

これを基準にすると、正社員だともっと貰えそうです。

例えばスーパーのフルタイムバイト君の年収が360万円だったら、正社員の店長は500~600万円ぐらいもらってるんじゃないか?と感じますよね。

でもホームヘルパーの場合、正社員だから年収がものすごく上がるかというと、一概にそうとは言えません。

そもそもの介護職の正社員の給料が安いので、時給が高いパートの方が給料が高くなる現象が起こりえます。

私の知り合いの訪問介護事業所では、正社員の給料手取りが20万円行かなくて、フルで入っているパートさんの給料が20万円超えていました。

もちろんこれは一例なので、すべての事業所がそうとは限りませんが、正社員で責任重大で残業ありなのに、給料がパートさんより低かったらちょっと悲しすぎですよね…

ホームヘルパーの平均の給料相場

ホームヘルパーの平均年収、給料相場を確認しておきます。

年齢勤続年数きまって支給する現金給与額
46.8歳7.5年約241,000円

出典:平成30年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)より作成

これは厚生労働省の賃金構造基本統計調査より、ホームヘルパーの部分を抽出して作成した表です。

一番右の「きまって支給する現金給与額」がひと月分の額面の給料の目安です。

ひと月約24万円で計算すると、年間で約288万円です。

ここにボーナスが乗るので、ホームヘルパーの平均年収は約330万円が妥当なところでしょう。

もちろん、経験年数の差や地域差はあるとは思いますが。

ヘルパーの給料は上がるのか?

ただし、介護職の給料は上がる可能性があります。

介護職員処遇改善加算というのがあって、要は働く介護職の給料を増やす施策です。

僕もこの恩恵を受けていて、給料は上がりました。

国としては介護職がいなくなると困るので、今後も待遇アップは期待できるんじゃないかと思います。

未経験でもホームヘルパーの仕事はできる?

未経験でもホームヘルパーの仕事はできますが、資格が無いとできません。

施設の介護職は無資格でも働けるんですが、在宅のホームヘルパーは資格が無いと働けないんです。

具体的には、「介護職員初任者研修」という資格が必要です。

以前は「ホームヘルパー〇級」という資格でしたが、数年前から介護職の登竜門は介護職員初任者研修に一本化されています。

ブランクがある方などで、以前のホームヘルパーの資格をお持ちの方は問題なく働けます。

無資格・未経験の方は「介護職員初任者研修」を自腹で受けるか、運よく費用を負担してくれる事業所に就職できたらラッキー!という感じですね。

施設の介護士の方がいい?

施設の介護士の方が、給料は高い傾向にあります。

ただし、夜勤があるのが基本です。

夜勤をやっても良ければ、施設の介護職員の方が安定すると思います。

訪問介護事業所は小さいところは潰れる可能性もあるので、安定志向の方は特別養護老人ホームのような母体がしっかりしているところや、大手企業がてがける有料老人ホーム等の方が良いでしょう。

デイサービスなんかは基本的に日勤だけなので、デイ併設の施設で、どちらでも働ける体制が整っている施設が良いかもしれません。

ホームヘルパーの仕事は結局おすすめできる?

自分でやっておいて何ですが、ホームヘルパーだけで働くとなると相当の覚悟が必要かなと思います。

給与面だけ見たら、あまりおすすめはできません。

が、これは一家の大黒柱として家計を支える前提の話。

主婦の方や、事情があって長時間働けない方などは、時給が高いので訪問介護のホームヘルパーはアリだと思います。

既婚の男性の場合は、安定した施設の介護職員で上を目指すか、僕のようにパートで働きながら副業して収入を増やすというのも良いのではないかと思います。

人間関係ストレスがあまり無く、利用者さんと一人一人じっくり向き合えるので、給与面を除けば悪くないのがホームヘルパーという仕事です。

事業所選びが一番重要

介護職として働く場合、事業所選びがすべてです。

合わない事業所に当たると心身を病む可能性があります。

自分で判別できない場合は、介護転職のプロに相談するのが良いと思います。

もしくは、派遣で働いてみて、良さそうな施設に直接雇用されるとか、方法は色々あります。

まとめ

ホームヘルパーの給料は年収300万円台が実際のところ。

パートとして高時給をもらうのは良いが、正社員は厳しいかも。

正社員なら安定した施設か、パートとして働きながら別の道を模索する。

現役介護職員、介護福祉士の回答としてはこんなところです。

あなたの職業選択の一助になれば幸いです。

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