こんにちは。介護福祉士のヒイロです。
今回は副業で介護タクシーをお考えの方向けに、介護タクシーってぶっちゃけ副業としてどうなの?というお話をします。
僕自身は現役の介護福祉士ですが、介護タクシーは非常に興味があります。
実際、利用者さんと一緒に介護タクシーに乗ることもあるので、その経験も踏まえてお伝えしますね。
介護タクシーの副業パターン
まず介護タクシーの副業のパターンをば。
- 安定収入があって時間がある方の副業
- 本業(介護職に限らず)がある方の副業
1.安定収入があって時間がある方というのは、不動産収入や家賃収入で黙っていても収入が入ってくる方ですね。
こういった方が、副業的に介護タクシー事業をやるパターンですが、こちらの記事で解説するのはこのパターンではありません。
こちらの記事で解説するのは2.本業(介護職に限らず)がある方の副業の方です。
介護職の方が副収入を得たい場合や、介護業界の仕事に興味がある方がアルバイト・パートをするパターンを想定しています。
アルバイト・パートの介護タクシーは2種類ある
副業としてアルバイト・パートの介護タクシーをやる場合、絶対に押さえておくべきポイントがあります。
それは、介護タクシーの仕事には2種類あるということ。
- 介護タクシー・福祉タクシー
- 福祉施設の送迎
それぞれ解説していきますね。
介護タクシー・福祉タクシー
こちらは正に介護タクシーと言ってイメージされる介護タクシーの仕事です。
高齢者のタクシーが介護タクシーで、障がい者のタクシーが福祉タクシーとざっくり覚えておけばOKでしょう。
こちらは、普通のタクシーと同様に普通自動車の二種免許が必要です。
二種免許っていうのは、人を有料で車に乗せて移動することができる免許です。
さらに、介護・福祉タクシーの場合は、介護職員初任者研修の資格が必要です。
これは介護職の登竜門的な資格で、資格なしで働けるところもあるんですが、基本的には必須と思っておいていいと思います。
二種免許と介護職員初任者研修の資格が必要なので、パート・アルバイトとは言え結構ハードルが高い副業と言えますね。
福祉施設の送迎
こちらはデイサービスやデイケア、小規模多機能型居宅介護など、自宅から通うタイプの高齢者施設に利用者さんを送迎する仕事です。
朝や夕方の時間帯に道路を見回すと、デイサービスやデイケアのワゴン車をよく見かけます。
その車のドライバーのお仕事です。
こちらは基本的に普通自動車運転免許があればOK。
二種免許は不要で、介護職員初任者研修が無くても働けるところが多いです。
なので、副業としてのハードルは低めです。
こちらはあくまで施設とお宅の送迎なので、タクシ―業務には当たらないんですね。
副業としてやるならデイの送迎
副業としてやるなら、デイサービス・デイケアの送迎がおすすめですね。
というか、二種免許と介護職員初任者研修のハードルがあるので、介護タクシーでちょこっと副業するというのは現実的に難しいんじゃないかと思います。
元タクシードライバーさんで二種免許を持っているなら別ですが!
デイの送迎はよく求人出ていますし、労働時間も朝と夕方の送り迎えの時だけなので、スポット的にちょこっと副業としては最適です。
開業はリスクを考える
デイの送迎じゃなくて、介護タクシー・福祉タクシーとして、利用者さんの要望に沿ったタクシー業務をしたい方もいると思います。
その場合は、介護タクシーの会社に就職するか、自分で開業するかの2択です。
ただ、介護タクシーって個人事業レベルの事業所がほとんどなので、正社員だとしても高待遇は望めないと思います。
自分で開業するまでの修行期間としてはいいかもしれませんね。
開業には金銭的なリスクが伴うので、それこそ先ほど挙げた不動産収入があるような方か、情熱を持っている方じゃないと厳しいと思います。
ぶっちゃけ介護タクシーの副業ってどう?
さて介護タクシーの副業について色々とお伝えしてきましたが、ぶっちゃけ介護タクシーの副業ってどうなの?というところです。
筆者、介護福祉士のヒイロの目線でお伝えします。
まず大前提として、デイサービス・デイケアの送迎ドライバーを想定しています。
介護タクシー・福祉タクシーは資格取得のハードルが高いので、副業としては難しいかな~と個人的に思いますので…
デイの送迎ドライバーの副業がおすすめなパターンをまとめておきます。
運転が好きな方
これは当然と言えば当然ですが、運転が好きな方にはもってこいの副業でしょう。
ワゴン車の運転になるので、運転席が高いのが好きという方も多いようです。
利用者さんを乗せるので、緊張感はあると思います。
もしもの時の保険については面接時に確認しておきたいところですね。
異業種から介護業界を覗いてみたい方
朝と夕方の送迎のみの勤務で、普通はあまり覗けないデイサービスの様子がうかがえます。
介護業界の仕事に興味を持っているけど、いきなり飛び込むのはちょっと…という方は、送迎ドライバーで介護業界の雰囲気を掴むといいと思います。
給料ももらえて一石二鳥ですね。
50代・60代の方
送迎ドライバーさんに限らず、介護タクシー・福祉タクシーもそうですが、50代、60代くらいの方が多い職場です。
僕もたまに介護タクシーに乗ることがありますが、やっぱりそのあたりの年代の方が多いですね。
デイも実習で行きましたが、同じでした。
年齢不問のところが多いですが、同年代が多くて働きやすいのは50代・60代くらいの方でしょう。
現役の介護職が収入の足しにするなら…?
デイの送迎ドライバー、介護タクシーとも、正直なところ時給はそんなに高くありません…
最低賃金より少しだけ高め…というところでしょうか。
もし、現役の介護職の方で副収入として介護タクシーをお考えの場合、とにかく副収入を少しでも多く欲しい!という場合は、時給が高い介護のスポット派遣の方が断然おすすめです。
時給1,500円、1,600円という求人がゴロゴロあります。
筆者ヒイロの実体験をもとにした記事があるのでご参考まで↓
二種免許と介護職員初任者研修をガッツリ取りたい方は…?
いやいや、俺は介護タクシーをどうしてもやりたいんだ!という方は、開業が視野に入ってきます。
二種免許と介護職員初任者研修のダブルで必要なのと、福祉車両をどうするか、事務所は?法的な手続きは?など、やるべきことはたくさんあります。
正直、素人が1から自分の力だけでやるのは無理なので、介護タクシーを本気で考える場合は開業支援が必須です。
例えば、こういった介護タクシー開業サポートを活用するなどですね。
まとめ
介護タクシーの副業はデイの送迎ドライバーならアリ。
時給はそんなに高くないので、お金で考えると介護職のスポット派遣の方がコスパ良い。
介護タクシーは資格が必要なので、副業には不向き、やるなら本業にする覚悟で。
独立にあたっては開業支援を頼る。
今回はそんなお話でした。
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