介護職がやってられないと思った時に読む処方箋

介護職がやってられないと思った時に読む処方箋 介護職辞めたい

介護職なんてやってられないよ!

どんな仕事でも「やってらんねえ!」と言いたくなることはあるでしょう。

だけど、介護職員ってストレス度合い明らかに高いですよね。

介護職がやってられないと思う悩みあるあると、そして苦しい時に効く処方箋です。

介護職なんてやってられない!

介護職やってられないよ…と思う理由、お悩みを挙げていく前に、介護職がストレスを感じやすい根本的な原因をひとつ。

介護という仕事が感情労働だからです。

感情労働というのは、自分の感情を抑えて仕事をするということ。

利用者さんに怒りが湧いても、それを表に出してはいけませんよね。

自分の本当の感情を抑えていたら、ストレスが溜まるのは当然のことです。

介護職は感情を抑えまくって働いているので、やってられない…と思いやすい職種なんです。

介護職のよくある悩みとは

私自身、介護福祉士として働いて6年の経験がありますので、介護職のやってられない悩みは一通り体験しています。

ここから、介護職のよくある悩みを、実体験を元に記載していきます。

お悩みを挙げた後に、解決に導くための処方箋も併せて書いていくので参考にしてみてくださいね。

1.職場の人間関係の悩み

介護職員のみならず、あらゆる仕事において問題になるのがこの職場の人間関係です。

特に上司との関係は「やってられない…!」と思う率ナンバーワンでしょう。

その他、仕事を教えてくれなかったり、嫌味を言ってくる人がいたり、いじめを受けてしまうような状態もあるかもしれません。

私は上司との関係が本当にダメでしたね。

説教が長かったのと、細かすぎるダメ出しで疲弊していきました。

職場の人間関係の処方箋

私の場合、とっとと見切りをつけて辞めました。

上司の説教は収まらず、誰かに相談しようにも、その職場は皆その上司と同じような思考だったので相談しても無駄かなぁと。

唯一、同じ立場の職員さん達は良くしてくれましたが、やっぱり上司との関係が合わないのは致命的で辞めました。

介護の場合、正直な話、転職先はたくさんあります。

職場環境って、場所によって本当に天国と地獄ほどの差があるので、地獄の職場にいる場合は、天国の職場に転職するのが吉です。

2.給料が低い

これも介護職あるあるですよね。

この悩みが根深いのは、比較の話だからです。

他の人はもっと貰ってるのに、自分はこの働きでこれしか貰えない…

こう考えると負のスパイラルで、仕事自体にも真面目に取り組む気が失せていってしまいます。

処遇改善加算はもちろん、2019年からの特定処遇改善加算で給料が上がった方もいるでしょう。

それでもなお、介護職の給料は他の産業に比べると低い水準です。

給料が低い悩みの処方箋

低いなら上げてあげよう給料を…ということで、給料は待っていても上がりません。

昇進したら上がるかもしれませんが、元々の給与水準が低い職場だと厳しいものがあります。

給与水準が高い職場に転職する他、派遣という手もあります。

一般的な業種なら、派遣よりも正社員の給料の方が高いですが、介護に限っては派遣さんの方が給料が高いということがあり得ます。

時給1,800円や2,000円という好待遇の派遣会社もあるので、純粋に給料を上げたいなら派遣もアリですよ。

3.労働環境・休みが少ない

私が以前勤めていた訪問介護の会社は、祝日は通常出勤、土日も会社独自の研修が入ることがありました。

残業はそんなに多くなかったのですが、先輩がいる中で帰りにくい空気があり、結局サビ残という日も多々ありました。

この他、単純に人手不足で昼ご飯をゆっくり食べる時間が無かったり、ほぼ強制参加の飲み会もありました。

私はありませんでしたが、医療行為を強制させられるというケースもあるらしく、誰が責任とるんだろう…と思った記憶があります。

労働環境・休みが少ないの処方箋

処方箋がワンパターンで恐縮ですが、やっぱりそんな労働環境がひどいところはさっさと辞めてしまった方が良いです。

介護は人手不足です。

転職先は無数にあるので、どう考えてもおかしい…という職場環境ならば、早めの転職をおすすめします。

遠慮する必要はありません。

4.困った利用者さんがいる

困った利用者さんはどこの事業所にもいます。

私が訪問介護事業所で担当した利用者さんは、暴言・暴力がありました。

暴言と暴力だと、経験上、暴言の方が後々響きます。

引きずるタイプだと、頭の中で暴言がリフレインしてしまって、段々と出勤したくなくなります。

精神的に参ってしまうと、本当につらいですよね…

困った利用者さんがいる場合の処方箋

担当を変えてもらうことが無理なら、距離感を保って付き合っていくしかありません。

私がやっていた方法としては、ギャグにしちゃうことです。

暴言をそのまま受け取っていると、精神的に参ってしまいます。

なんかまた言っているなぁという気持ちで、友達との話のネタにでもしてしまうとウサは晴れます。

また、これはチャンスと捉えて、利用者さんがどういう言葉を言えば落ち着くかを色々と試してみてメモに残しておく。

メモを職場の人と共有すれば喜んでもらえるので、人間関係も良くなります。

困った利用者さんは、逆にチャンスと捉えてみると良いかもしれません。

5.燃え尽き症候群

ものすごく頑張ったのに報われないことが多い…

介護の仕事をしている中で、多くの人が感じることだと思います。

これが行きつくところまで行くと、ボンッと燃え尽きたようになってしまうことがあります。

私は、良い関係を築こうとしていた利用者さんが突然亡くなってしまった時、こういう状態に陥ったことがあります。

幸いある程度時間が経てば戻りましたが、引きずってしまう方もいるのではないかと思います。

燃え尽き症候群の処方箋

あまり深刻に考えず、淡々と仕事をこなすのが良いかなと思います。

また、自分の気持ちを吐き出して、話を聞いてもらうのも有効です。

専門的なカウンセリングの門を叩くのも一つでしょう。

一番ダメなのは、頑張れない自分はダメだと自分を追い詰めることです。

自分の頑張りは認めてあげて、労わってあげることが重要です。

やってられないなら辞めちゃう…?

日本では仕事を辞めることはあまり良いこととはされていません。

だけど、本当に心の底からやってられない!と思うなら、辞めるという選択肢は有効だと思います。

ただし、感情的に辞めてしまうのは良くありません。

辞めるなら、作戦会議をしてから。

特に、自分は何がダメで何が大丈夫なのかを明らかにしておかないと、なんとなく選んだ事業所で運任せになってしまいます。

例えば、施設に閉じ込められている感じが嫌だとしたら、実は訪問介護が向いているかもしれないので週1だけやってみるとか。

後は、正職員のプレッシャーに耐えられないから、派遣やパートも視野に入れてみるとか。

自分が嫌だなと思う部分を素直に認めた上で、そうなりにくい職場はどこだろうか…?

といった視点で探していくと、見えてくるものがあるかもしれません。

まとめ

介護職をやってられないシチュエーションについて解説してきました。

あなたが抱えている「やってられない!」という思いを大切にしてください。

心の悲鳴を無視していると、いずれガタが来ます。

我慢しすぎず、その場から逃げることも考えてみてください。

今いちばん大切なのは、自分の心です。

⇒「介護職辞めたい人のためのガイド」へ

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