こんにちは。介護福祉士のヒイロです。
介護福祉士と言えば、特養や有料老人ホーム等の施設で働くイメージがありますが、病院が職場の介護福祉士さんもいます。
病院の介護福祉士は施設の介護職員とはちょっと違っていて、悩みを抱えやすい職種だと思います。
病院勤務の介護福祉士の方が辞めたい時のポイントは、看護師主体の介護から介護士主体の介護にシフトすること。
詳しく解説してきます。
病院の主役は医療職
僕の知り合いに正に病院勤務の介護福祉士がいます。
その方が言うには、
「病院の介護福祉士を数年やってきたけど、毎日ほとんど同じことの繰り返し。先が見えない…」
ということでした。
介護職が主体の介護施設や訪問介護だと、介護職員のキャリアの道筋がある程度あります。
施設なら一般の介護職からサブリーダー・リーダー・介護主任・ケアマネや相談員・施設長…という感じ。
訪問介護なら、一般のホームヘルパー・サービス提供責任者(サ責)・管理者 or 居宅ケアマネ…など。
その方の勤めていた病院は、介護福祉士は介護福祉士で、もうそこでキャリアがほぼ打ち止めでした。
これは結構働く方からするときついと思います。
病院の介護福祉士は給料がいい
その方は病院の介護福祉士として働く前は、他の施設で働くことももちろん考えていました。
その中で病院を選んだのは、ズバリ、給料がいいから。
ピンキリあるとは思いますが、病院の介護職の給料がいいというのは割と聞く話です。
母体が医療法人なので、介護とは別の報酬体系なんですね。
給料がいいのはめちゃくちゃいいことですが、その代わり主体はあくまで医療です。
医師と看護師の世界であって、介護職はどうしてもサブ的な業務と見られがち。
そこに病院の介護福祉士の難しさがありますね…
病院の介護福祉士を辞めたい理由
病院の介護福祉士を辞めたい理由は様々あると思いますが、看護師との人間関係は皆さん悩まれているのでないでしょうか?
職場の人間関係はどこでも大変ですが、病院の介護職と看護職は、そもそものポジションが違います。
看護師の方が上という意識は、表立って言わないにしても、やはり心のどこかであるものだと思います。
病院の介護福祉士を辞めたい理由が、看護師との関係にあるのなら、介護職が主体の施設に移れば問題は解決する可能性大です。
ここで心配なのは、病院でやってきたので施設の介護福祉士としての仕事ができるかどうか?と給与面だと思います。
施設の介護福祉士の仕事
身体介護については病院とそこまで大差無いと思っていいと思います。
その施設のやり方があるので、多少の違いはあるとは思いますが、経験があればすぐに覚えられるでしょう。
先ほどの病院勤務の介護福祉士さんは、施設や訪問介護の経験もありまして、大きな違いとして、介護福祉士の裁量をあげていました。
裁量…つまり、介護福祉士だけで決められることが多いということです。
病院だと看護師にお伺いを立てることでも、介護施設や訪問介護だと、介護側で完結する事柄も多いということです。
職場による、人によるという前提はありますが、病院よりは介護福祉士としてどういうケアをするのか、決められる範囲が広くなります。
施設の介護職員の給与は低いのか?
介護職員の給料は低いというイメージがありますが、2012年の処遇改善加算、2019年の特定処遇改善加算によって、給与水準は上がってきています。
介護労働安定センターが実施している「介護労働実態調査」によると、平成20年と30年で比べると、介護職員の平均月給は約2万円上がっています。※
僕の実感としても、給料は上がってきています。実際の年収額は下記の記事で書いています↓
病院の介護福祉士を辞めて施設に移ったとしても、極端に給料が低くなることは無いです。
ただし、施設選びは慎重にすべしですが…
※データ出典:介護労働安定センター「平成20年 介護労働実態調査」「平成30年 介護労働実態調査」
働く施設選びは慎重に…
病院の介護福祉士から施設の介護福祉士に転職する際は、施設選びが重要になってきます。
施設の給与水準はマチマチですし、あまりにも人手不足な施設を選んでしまうと、すぐに辞めてしまうことにもなりかねません。
病院の介護福祉士から施設の介護福祉士へと転職するなら、そんな施設を引かないように、プロに相談してみるのが良いと思います。
介護や医療に強い転職エージェントに相談すれば、良い求人を紹介してくれるでしょう。
また、今後のキャリアプランや病院の介護福祉士経験を活かすためにどうしたら良いのか、その道筋も相談できます。
困った時の相談相手として、 味方にしておくと何かと心強いです。
病院の介護福祉士を辞めたい方は、一人で悩みの迷宮に入り込む前に、相談してみることをおすすめします。
まとめ
病院の介護福祉士は看護師との人間関係が大変。
医療・看護主体の病院から、福祉・介護主体の介護施設へ転職すれば、自分のキャリアが開ける。
給料もそこまで低くはならない。
ただし、施設選びは慎重にしよう…
今回はそんなお話でした!
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