こんにちは。介護福祉士のヒイロです。
男性介護士の皆さん。
他の男性介護士がいくら貰ってるのか、おおっぴらには言えませんが気になりますよね。
そんでもって、自分の給料は低いのか高いのか?気になりますよね。
今回は、そんな疑問にズバっとお答えしていきます。
現役介護士である僕の給料と、信頼できる統計情報と合わせてお送りしますね。
男性介護士の年収っていくら?
まず、一番身近な事例として、僕の介護の給料を公開します。
年収は額面で約360万円です。
僕の介護士としてのスペックは以下の通り。
- 年齢:36歳
- 資格:介護福祉士
- 経験:介護業界通算7年
- 雇用形態:パート(フルタイム・夜勤あり)
- 地域:東京都
パートですが、介護福祉士資格があるのと夜勤+経験年数で、パートにしては貰ってる方かなぁと思います。
なぜいい歳してパートなのかというと、副業でやりたいことがあるからで、その辺のことは下記の記事で書いています。
男性介護士の平均年収の統計は?
僕の給料が安いか高いかどうかはさておき、次に男性介護士の平均年収を数字で見ていきましょう。
ネット上では平均年収は480万円だとかいう記事もありましたが、ちょっと実態からかけ離れてる気がします。
統計を調べる時は、信頼できるソースを当たるべし。
根拠無くなんとなく書いているところもあると思うので、気をつけてくださいね。
で、介護職の給料の信頼できるソースとしては、厚生労働省と介護労働安定センターの統計が挙げられます。
厚生労働省の統計:男性介護士の平均給与
「平成30年度介護従事者処遇状況等調査」というのがあります。
長ったらしい名前ですが、要は介護職の皆さんに、厚生労働省が『給与とか実際のところどうすか?』って聞いたアンケートです。(超意訳)
厚生労働省のサイトで、平成21年度の調査から確認することができます。
で、気になる調査結果がこちらです。
常勤で月給制の男性介護職員の平均の月給が、319,730円です。
個人的には結構高いなぁと感じるんですけど、皆さんはどうでしょうか?
ちなみにこの調査を受けて、日経新聞のニュースはこう報じました。
介護職員の平均月給、初の30万円超え 厚労省調べ
出典:日本経済新聞
その他のメディアも同様に報じたんですが、現場感覚では「ちょっとこんなに貰えてないよ…」っていう人が多いと思います。
で、この調査の平均給与額の計算式をよく見てみると…
平均給与額は、基本給(月額)+手当+一時金(4~9月支給金額の1/6)
出典:厚生労働省 平成30年度介護従事者処遇状況等調査
基本給と手当はいいとして、この「一時金」が気になりますね。
この計算式に基づいて、計算してみます。
基本給15万円+夜勤手当等5万円=20万円と仮定。
この20万円を月の支給金額とすると、一時金は20万円×6(4~9月)の1/6=20万円です。
ええ!
そうすると月の平均給与は、20万円+20万円で、40万円になっちゃいます。
この計算式通りだとすると、平均給与額は明らかに高くなりますよね…
まぁこの1/6が、4~9月の平均支給金額の1/6だとしたら、約23万円くらいにおさまりますが…
多分、何言ってるのか分からない人が大半になってきたと思うので、一言でまとめます。
厚生労働省の調査、ちょっと計算式がイマイチ不明で、介護職の平均給与の実態に即してないんじゃない?
という感じです。
介護労働安定センターの統計 :男性介護士の平均給与
ではお次に、介護労働安定センターの調査結果を見てみます。
「平成30年度介護労働実態調査」という調査で、これまた厚生労働省と同様、『介護職の皆さん、給与とかどうすか?』って聞いたアンケートです。(これまた超意訳)
で、結果がこちら。
多分、かなり見にくいですよね…すみません…。
こちらに書いておくと、男性の通常月の月収平均額が、227,706円です。
これは正社員も非正規社員も含んだ平均なので、その分ちょっと低くなってると思いますが、現場感覚では、こっちの金額の方が実態に即しているかなぁと思います。
ただこの「通常月の月収」と言う表記が気になりますね。
こちらの調査の月収の計算式はと言うと…
(注)月収は、賞与、残業代、休日出勤手当を除き、通勤費等毎月決まって支給される各種手当を含む。
出典:介護労働安定センター「平成30年度介護労働実態調査」
ボーナス、残業代、休日出勤手当等のイレギュラーな手当は除くと。
で、毎月決まって支給される手当は含むと。
例えば、資格手当・夜勤手当・役職手当なんかは、毎月基本的に決まって支給されるでしょうから、この平均月収227,706円に含まれるでしょう。
ボーナスが無い、普通の月の月収が、額面で約22万円。
うん。確かにそのくらいが介護現場で働く者としての肌感の平均かなぁ…と思います。
ちなみに、これでボーナスが4カ月分出るとしたら、年収はだいたい350万円くらいになります。
この金額は僕のような非正規も含んでいるので、例えば正規職員の男性介護士で、介護福祉士持ってて、施設で4カ月ボーナスまるまる出るとかだったら、約400万円くらいが平均だと思います。
男性介護職の平均年収は、この辺が実態でしょう。
あなたの年収は高い?低い?
さて、男性介護士の平均年収を見てきました。
あなたは平均よりも高かったですか?低かったですか?
高かった場合、今勤めている事業所の給与水準は高いので、給与面だけ見れば、その職場で働き続けるのが良いと思います。
とは言え、人間関係とか労働実態とか考えると、割に合わない…とかあるとは思いますけども…
で、平均よりも低かった場合。
この場合は、その職場にいても給料は恐らく平均を突き抜けません。
介護職の給料って、その職場の給与水準がどのくらいかで決まります。
仕事の分量、難易度、勤務日数、夜勤の回数が同じでも、職場の給与水準が違えば、天と地ほどの差が出るのが介護職です。
給料を平均以上に上げよう
あなたがもし、介護職の平均以下の給料だとしたら、給料を上げに行きましょう。
あ、もちろん給料が低くても、人間関係がいいとか、利用者さんが好きだとか、そういう理由があるなら全然いいと思います。
ただ、そういう理由も無く、職場は人手不足で、理不尽な要求ばかりされて、しかも給料が安いとしたら、そこに留まっていたら、いつか自分が崩壊しちゃうかもしれません。
大変な職場はどこも同じですが、給料の違いは明らかにあります。
どうせ大変なら、給料が高いところで働くべしです。
給料が高い職場の見つけ方
給料が高い職場を見つけるには、自分だけの力じゃなんともなりません。
求人情報だけでは、本当の給与水準を見抜けないからです。
じゃあ、どうやってその職場の給与水準を見抜くかと言うと、プロに相談することです。
介護の職場を熟知しているプロに相談すれば、給与アップが叶います。
実際、年収で50万円、100万円上がったという人もいます。
僕もその一人でして、前職は月給20万円前後でしたが、今はパートでも月によっては25万円以上行くことも全然あります。
5万円×12カ月=60万円です。
今よりもっと給料が上がれば、マイホームだって夢ではないと思います。
ちょっとの行動の違いが差をつけますよ。
すぐに相談するのはちょっと…という方は副収入コース
とは言えすぐに相談するっていうのが難しければ、副収入を作るというのはどうでしょう?
介護職って考えようによってはすごく良い副収入を作ることができます。
それも、現実的に、手堅く。
詳しくは下記記事にまとめていますので、今より少しだけ収入を上げたい方は、チェックしてみてくださいね。
まとめ
男性介護職員の平均給与は月で約22万円くらい。
常勤、正職員でボーナスありなら年収400万円くらい。
平均より低ければ、上げる方法を考えよう!
今回はそんなお話でした。
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